「やるべき時、肝心な時に向き合えない。言い訳を作るために何もせず、逃げてしまいます。」
それがMさんのお悩みでした。

「こんな(価値がない)自分は人に迷惑をかけてしまう。」
そうも感じておられたMさんは、私にセッションを申し込まれた後、こんなメッセージをくださいました。
「網城さんに負担をかけてしまうのではないか。申し訳ないのでキャンセルしてもらっても構わない」
この言葉こそ、Mさんが長年抱えてきた心のブレーキの現れでした。
私は負担などという事は1ミリも感じておらず、むしろ私を信じて依頼して下さった事への感謝を伝え、「絶対に楽になっていただきたい。全力で向き合わせていただきます」とお約束し、セッションが始まりました。
優秀な弟という「脅威」
Mさんには3歳年下の弟さんがいらっしゃいます。
のんびり屋でマイペースなMさんに比べ、弟さんは小さい頃から何でもすぐに器用にこなす子でした。
大好きなママやパパ、祖父母でさえも、自分の事を見てくれない。
みんな優秀な弟ばかり褒めてかわいがる。
全ての注目が弟に注がれる日々。
Mさんは、「自分の大切なものが全て弟に奪われてしまう」という、言いようのない恐怖に襲われていました。
「お飾り」や「代替品」として生きてきた日々
両親の前では「聞き分けの良いお姉ちゃん」を演じ、必死に感情を押し殺してきたMさん。
でも心の中では、弟さんへの激しい妬みや、「全部取られてしまう」という恐怖に駆られていました。
「自分はあってもなくてもいい『お飾り』のような存在」
「私がいなくなっても、弟がいれば誰も困らないんだろうな」
そんな切ない結論を、幼い心で出さざるを得なかったのです。
思い込みを外し、新たな決断へ
Mさんの感情に触れ、私は彼女がどれほど孤独で、どれほど強い痛みを抱えながら何十年も生きてこられたかを痛感しました。
「私は何も持っていない」という深い絶望のビリーフ。
ここからMさんの思い込みを外し、人生を前向きに転換させる、「書き換え」のプロセスが始まります。
(次回へ続く)
※全3回の連載予定です。第2回・第3回が完成しましたらこちらにリンクを貼ってご案内いたします。