コロナウイルスの影響は、
北海道経済に凄まじい打撃を与えている。
観光客の窓口、新千歳空港。
ここに数店出店しているテナントの経営者と昔、愛人関係にあった。
1店舗10人のスタッフが交代で、常時4人勤務するほど売上が高い優秀なテナント。
久しぶりにその社長からメールが来た。
「助けてくれよ。飛行機の便数が減ると当然客数も売上もガタ落ち。今はパートさんに休んでもらい、一人体制で営業しているよ。」
鈴木北海道知事が非常事態宣言を発表して、北海道外の日本人はもちろん、外国人もそのニュースを目にした。
東京国際空港、成田国際空港、関西国際空港、福岡空港に次ぐ全国5位の新千歳空港が失墜。
このお店は空港内でも老舗だ。
空港にお店を出すことは、優良なテナントにとって安泰を意味していた。
社長に会うとマスクの下の顔が青ざめていた。
「このままでは、家賃が払えなくなる。」
借入額やキャッシュフローを聞いて、すかさず融資の申し込みに行くようお知らせした。
コロナ対策融資の金利は0.8%
つい昨年の12月の当座貸付は2.5%
保証協会付けだとしても政府が保証料を半額負担してくれる。
借り換えして金利を下げる絶好のチャンス。
空港が閉鎖されることは無いにしても、テナントは生き残り合戦。
館さんに家賃交渉に行くのもあり。
「社長さん、大好きなお酒に溺れず
体調を崩さないようにね。
こんな時こそお家に帰って
ご家族に癒してもらうのだよ。
お祈りしてるからね。よしよし」
過去彼には苦しいことを聞いてもらった。
愛人関係の後には、
人間愛が残った。
何でも打ち明けられる同志。
社長は、
「お前は菩薩様か!」
と笑った。
誰かに聞いてもらうと表情が変わる。
彼は明日の方向を見て、
カフェの席を立ち上がった。