経済危機によって若者の失業率が高止まりしているギリシャ。首都アテネでの生活に見切りを付けた若者たちが、エーゲ海に浮かぶイカリア島への移住を試みます。文明社会から取り残されたような人口8千人余りの孤島は、長寿の島として知られています。

ワイン・ハチミツ・オリーブオイル・ギリシャコーヒーといった豊かな食、良好な交遊関係、農作業による適度な運動、少ないストレス…。長寿は、何か1つの要因でなく、複合的な暮らしやすさによってもたらされると分かります。

映画は、若者と住民の価値観の違いに焦点を当てながら、長寿の秘密について余すことなく伝えています。

とはいえ、あくまで1時間弱なので駆け足も駆け足。1つ1つのテーマがあっさりし過ぎていて物足りない。現状は理解出来ても、背景が全く見えてこない。ドキュメンタリーとしては、?を付けざるを得ません。

島のお年寄りたちの暮らしぶりは、見た限り、沖縄の離島などと大差ないように思えた。健康的な食生活をしてストレスを感じなければ、そりゃあ長生きするでしょうよ。

理想ばかり聞いてやって来た若者たちは、都会とのギャップを思い知らされ、敢えなくドロップアウト。と思いきや、彼らは意外と粘る。挫折を味わいながら、島の暮らしに順応しようと懸命に努力します。

さらに、手作りのジャムを作ったり、農業組合を設立したりと新たな動きも模索。町議会で組合設立を説明する若者たちの姿は、なかなか興味深いです。