今年も中国で学んだ医療気功「内養功」についてお伝えしたいと思います。
内養功の歴史
内養功は、千年近い歴史をもつ中国の優れた伝統功法であり、病気の予防や健康保持、長寿延命に効果があります。
民間に伝わること数百年、明朝末期から一子相伝、口伝であり、師は一生に一人の弟子にのみ伝えてきました。
六代目となる劉貴珍氏は、1947年に仕事での疲労に戦時期の苦労、医薬品不足などが重なり、肺結核、胸膜炎、胃潰瘍そして重度の神経衰弱になったことがきっかけで、内養功を学び鍛錬したところ、体は完全に回復しました。
その後劉氏は、中国国家の支持を得て、この功法を臨床実践に応用し、現代医学や科学技術と融合させ、その効果を実験計測により実証しました。
このようにして、伝統的方法を医学的レベルで実証し、整理、発展させることで、内養功は近代気功発展に重要なポストを占めることになりました。
内養功の歴史的評価を示すものとして、次の三つがあげられます。
1.
気功臨床の先達であり、中国ではじめて国立の気功機関、北戴河気功療養院（現在の河北省医療気功医院）を設立したときの功法である。
2.
中国衛生省に1950年代から認められ、全国普及に推奨された功法である。
3.
中華人民共和国成立後、第一次気功ブームを引き起こし、後に新中国第一の功法と称せられた功法である。
内養功は長い間の実践を積み、内容をさらに充実させ、より完璧なものとなり、適応症状も拡大し、現在も目覚ましく発展しています。
現在は、劉貴珍氏の愛娘である劉亜非氏が、ご自身の錬功や教学の経験と融合し新たに整理しなおした内養功を、中国国内だけでなく、日本、フランス、ドイツ、スェーデン、オーストリア、イギリス、アメリカ、イタリア、スイスなど世界中で伝えています。
（今年7月フランスから来て基地にて内養功を学ぶ50人のグループの様子）
毎年、各国からの内養功愛好者が中国北戴河医療気功トレーニング基地を訪問し、学び続けています。
（今年6月の中国北戴河医療気功トレーニング基地の様子）
私自身も毎年北戴河に通う内養功の愛好家として、学び続ける一人です。
この医療気功をベースとしてお伝えいたします、「京都気功ワークショップ」は今年10月に京都で、「気功ホリデープログラム」は11月にオーストラリア・バイロンベイにて開催いたします。
詳細の発表と予約開始は、満月7月23日（火）にこのブログにて開始させていただきます。
北戴河医療気功トレーニング基地の先生達とピース
参考文献：「医療気功内養功」劉亜非著、「気功療法実践」劉貴珍著
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京都☆40歳からの気功ワークショップ＆オーストラリア気功ホリデープログラム☆医療気功講師☆森田英実のブログをお読みいただきありがとうございました。