朝起きたら煙草の匂い。
まさか?!
と思って窓から階下を見下ろす。
我体の良い10人くらいの男たち。
えー!今日は土曜で休みだと言ったじゃないか!
今週から3日間という短期間の張り紙通達で急に始まった、2ヶ月の予定で行われるアパートの壁の塗り替え工事。
毎朝7時前には、この同じ男達が集まってきて仕事を始める。
昼3時ごろまで足場にのっかる10人のおかげで、窓は勿論ブラインドすら開けられない日々。
勿論洗濯物も埃まみれとなるので、干せない。
今週は足場を組む音、古い壁の汚れを削る音、人の声が続き、やっと土曜日!と思いきや、どうやら週6日らしい。
夕べ工事の責任者に「月曜から金曜の7時から15時まで。」と確認したばかりというのに、この有様。
朝ごはんもおちおち食べれないくらい今日の騒音は激しい。
車にとびのり、朝ごはんは何処かで食べることにする。
「ライカートのオーガニックマーケットへ行こう!」
気分をすぐに切り替えて、どうせ家にいて騒音でストレスを感じるくらいなら、天気も良いのでお昼過ぎまででかけることにする。
朝ごはんは、最近お気に入りのライカートのBar Italiaへ。
私はここでだけは飲むことにしているカプチーノとBar Italia Special Break fast $8。
主人は大好きなベーコン&エッグとトーストとフラット・ホワイト。
二人で20ドル少しという値段は、私達の住むダブルベイではありえない値段で大喜びの主人。
私はまだ京都の外食の値段や質と比べて「ぜんぜん高いじゃないか。。。」と思うが、慣れないコーヒーのカフェインのせいか、テンションがあがってそんなこともどうでも良い、と思う。
豪に行ったら豪に従え?〔壕じゃなかったっけ?)
ライカートのマーケットは、ダブルベイやマリックビルのものよりずっと大規模で、何より生鮮食品を売る店が多めで、殆どがオーガニック認定、もしくはケミカルフリーのものなのも嬉しい。
シメジ、えのき、椎茸を育てている叔父さんも出店していて、
「ウーリーとかで売ってるものよりずっと新鮮で美味しそうね!」
と言うと、
「実は僕がウールワースに卸しているのだけれど、確かにいろんな人の手を経てるからかもね。」
との答え。
折角手塩にかけて育てても、きちんと扱われなかったらキノコだって変質するのだ。
スモークオリーブを見かけて試食したら、なんか肉の味がした。
「すごく時間がかかる工程なのよ。頭でオリーブはスモークしないものと思って食べるから、慣れない味のために好きでないと思い込む人が多いのよねぇ。」
とお店の人。
オリーブはこういう味!と思い込んでいるからスモークしたものは美味しくないと思うわけではなくて、同じ店で売っている肉のバーべキューの味がして、美味しいとは思わなかった。
笑顔で断って店を去る。
ライカートのマーケットを後にして、今度はバルメインのマーケットへ。
ここは、主人いわくパディントンのマーケットの次に人が押し寄せるとってもクールな?マーケットだったそうだけれど、残念ながらお店の数も内容もうんと下がっていて人影もまばら。
短期間で、こんなにエネルギーは変化するらしい。
マーケットついでに、今度はグリーブのマーケットへ。
ここは、今だにカラフルなパンクヘアーの人や、ドレッドヘアの元ヒッピー達が結構うろうろしている古着や、手作りのクラフトや雑貨、古本、食べものなどのお店が並ぶ。
ギターの弾き語りを聞きながら、たくさんの人がおもい思いに芝生に寝転がったり、座ったりしてランチやおやつを食べる。
同じシドニーでも、私達夫婦の住むダブルベイ、ライカート、バルメイン、グリーブは結構毛色が違う。
シドニーで、こんなに色んな場所をうろついたのはひさしぶり。
週6日、朝7時からの騒音は耐え難いけれど人生には色々予期せぬ出来事だらけ。
何時もフレキシブルで、イージーゴーイングでいきたいもの。
これを期に、少しシドニーを探索してみよう、かな
明日こそ、何事もない静かな一日だと嬉しい。