何かと理由をつけて訪れるお店「ビストロ・ハル」。
今日は、旧正月祝いということでランチをいただいく。
仕事が終わってから、かけつけたのはもう14:00近く。
まだ数組のお客さんがランチコースを食べていた。
2008年の8月に、初来日して見つけてから、誕生日、記念日、クリスマス、などなど京都暮らしの節目にランチやディナーをいただいてきた大好きなビストロ。
毎回どの料理も丁寧で、新鮮な旬の素材、あっさり目だけれど丁寧な味付け、控えめだけれど美しい盛り付け、何度でも御代わりしたくなる手作りで優しい味のパンとバター、そして上品なしつらえのデザート。
一度もがっかりしたことがない料理の数々。
悶々と料理に没頭するシェフのご主人と、
明るいオーナー・マダムのハルさんの心遣いにホッとするお店。
誕生日や、結婚一周年にはカードと花束、そして今日は私達がお土産にフルーツを持っていって少し日頃のお返しを!と思っていたのに、お茶と一緒にフェアトレードのチョコレートが差し出された。
「ご主人に、バレンタインのチョコレートです。多分、バレンタイン前にはもう、お会いできないと思って。」
2人ともびっくり。バレンタインはまだ先というのに。
いいなぁ、こういうサプライズ。
ハルさんは、腱鞘炎で腕が痛いと言っていたはずなのに、辛いはずなのに、この余裕。
お店に来るたびに、お客さんがくれたという鉢植えや、果物なんかがあったり、近所のおばさんに育て方を教えてもらったというベリーが窓辺を飾っていたり、フランス料理屋のマダムならこういう服を着てとお客さんからもらったという素敵なブラウスをハルさんが着ていたり、このお店はたくさんの人に愛されているのだと感じる。
丁寧なことって、やっぱり素敵。
ここに来ると満たされるのはお腹だけではない。
だからまた来てしまう。
「ビストロ・ハル」さんは、京都市役所裏にあります。日曜日以外はランチ&ディナーやってます。混んでいることもあるので、是非ご予約を!