今年の講演会・講座は、職場が変わったこともあるが、コロナの関係で、大幅に減少。昨年は17回であったのが、今年はわずかに7回。1月に飛鳥観光協会ボランティアガイド「近年のホットな話題」で、亀をめぐる近年の成果を連想ゲーム的に話す。2月には帝塚山大学の市民講座シンポジウム「難波宮と藤原宮」。これ以降、9月まで講演会・講座は完全中止。予定されていたものも、すべてキャンセル。9月になって、ようやく再開。まずは「大安寺前身寺院群と狂心渠」(両槻会)で、新ネタの高市大寺と狂心渠の話。11月には、「元明天皇展オンライン対談」(平城宮跡歴史公園いざない館)で、平城遷都前後の話。そして斑鳩で「飛鳥からみた斑鳩諸宮」(斑鳩文化財センター)。今年・来年は聖徳太子関連の仕事が続く。12月になって、「飛鳥・藤原の歴史的価値と世界遺産」(ACCU)。久しぶりに世界遺産の話であった。そして、持ちネタの「小山田遺跡と甘樫丘遺跡群」。
これに対して、案内・視察も激減。ここ2~3年は10回弱だったが、わずかに3回。もっとも、環境が変わったので、視察の案内はなくなるが、一般案内は増えるのかもしれない。1月に高松塚修理施設と四神の館を案内した後、9月まで案内はなし。この間、学外授業で飛鳥や平城を案内することもあったが、それも7月以降。
一方、報道出演・コメントが4月以降増えてきた。「ブラタモリ」は3月の撮影だったが、4月に放送。この関係で、狂心渠や高市大寺の論文につながった。文化財記事では、大塚山や芦屋の件で取材を受ける。このての話題は好きではない。飛鳥寺風鐸のように、新発見の意味づけの話の方がよい。
この他には『奈良トリセツ』の編集に少しだけ協力。継続中としては、県の某部署からの依頼が増えている。どうも斡旋されているようだ。来年には、それらも形になるのであろう。
(講演・講座)
・1/18「飛鳥地域のホットな話題」(飛鳥観光協会ボランティアガイド)
・2/15 シンポジウム「難波宮と藤原宮」(帝塚山大学考古学研究所)
・9/19「大安寺前身寺院群と狂心渠」(両槻会)
・11/1「元明天皇の時代~飛鳥×平城オンライン対談~」(平城宮跡歴史公園いざない館)
・11/7「飛鳥からみた斑鳩諸宮」(斑鳩文化財センター)
・12/13「飛鳥・藤原の歴史的価値と世界遺産」(ユネスコ・アジア文化センター文化遺産保護協力事務所)
・12/19「小山田遺跡と甘樫丘遺跡群」(近鉄文化サロン阿倍野・奈良大学)
(案内・視察)(授業を除く)
・1/24「高松塚古墳壁画修理施設の解説」(文化庁)
・1/29「キトラ古墳・四神の館の解説」(全国川西会)
・9/19「大安寺前身寺院群と狂心渠・見地案内」(両槻会)
(出演・コメント等)
・4/18「ブラタモリ 奈良・飛鳥」(NHK)
・5/19「人物紹介」(朝日新聞)
・6/13「奈良・大塚山古墳埴輪事件についてコメント」(毎日新聞)
・7/6「芦屋市文化財毀損事件についてコメント」(毎日放送)
・8/4「日本史アップデート 大化改新」(読売新聞)
・9/24「奈良で育む 古代学の未来」(朝日新聞)
・10/15「飛鳥寺風鐸についてコメント」(朝日新聞)
・10/27「日本書紀を訪ねて 歴史編二 仏教伝来」(読売新聞)
(企画等)
・『奈良のトリセツ』編集協力