発表されたようです。もうひとつの亀形石!
うちの亀形石が見つかった時にも、四天王寺の亀形石の存在は知っていたが、あちらは上亀の口から水を噴き、下亀石の背中に溜まると、構造が異なっていた。しかも現存しており、時代がわからない。そんなことで、報告書でも詳細な比較検討はできなかった。

そんな四天王寺の亀形石。現在の姿が当初のものではなく、当初は上亀石は亀ではなく、普通の石槽で、下亀石に流れていくことが判明!さらに奥の堂下に別の水槽を確認。これらの事実からは、飛鳥の亀形石と構造や形態が酷似することになった。さらにこの石材の材質が、竜山石であったことから、古代の石造物であると考えられた。
これらのことから、四天王寺の亀形石も斉明朝頃と考えられ、少し幅をみても、孝徳朝後半~天智朝前半に収まると考えられる。

飛鳥の亀形石が発見されたのは、20世紀最後の年(2000年)。土の中から亀が現れたのである。時が時なら、改元してもよい出来事だったと、当時は話をしていた。そして今回、四天王寺の亀形石の姿が判明したのは、令和に改元するこの時期。これが古代なら、令和ではなく、令亀だったかもしれない……。