上記の図書を読んだ。
著者は中世の研究者。中世研究者から見た、都城の解体状況を検討したもので、まさに律令国家の解体過程を示したものである。但し、律令国家の解体が都城の解体に繋がったのではなく、平安京造営時には、律令国家は空洞化していたという視点は新しい。ここがタイトルにもなっている。
ただ、やや単純化しすぎている部分があることと、現代的な発想(感覚)が強いことは気になるのだが、面白い本である。
桃崎有一郎『平安京はいらなかった』吉川弘文館 2016年12月刊行

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