今年もあと一週間になったので、恒例のお仕事紹介である。
今年の執筆刊行論文は1本だけ。もっともあと2本書いているのだが、刊行は来年である。「新益京造営試論」は、近年の藤原宮の調査成果を整理し、文献史料と対比することから、造営過程を明らかにしたものである。あくまでも造営過程を検討したもので、京域や新城の性格までは検討していない。
図録は毎年恒例の飛鳥資料館での「飛鳥の考古学」。これは概説である。もうひとつは、母校の博物館での展示図録。ここでは飛鳥・藤原の時代を担当した。
その他では、考古学協会が奈良大学であったので、その発表資料を作成した。調査成果の紹介だけだが、21世紀の考古学のすごさがわかる。そして、「飛鳥・藤原の考古学」も12本程書いた。ようやく孝徳朝に突入である。
(論文)
・「新益京造営試論-藤原宮・京の造営過程に関する覚書-」『河上邦彦先生古稀記念献呈論文集』
(図録)
・『飛鳥の考古学2014』(共著)
・『発掘された古代国家』(共著)
(その他)
・「キトラ古墳壁画東京で初公開 展覧会報告」『季刊明日香風 第133号』(共著)
・「飛鳥と斑鳩-蘇我氏と上宮王家の確執-」『大和路小誌141』
・「飛鳥・藤原地域における近年の調査成果」『日本考古学協会2015年度大会』
・「飛鳥・藤原地域における近年の調査成果」『日本考古学協会2015年度奈良大会 研究発表資料』
・「飛鳥・藤原の考古学 皇極朝の王宮と政変6~10」(飛鳥遊歩マガジン)
・「飛鳥・藤原の考古学 孝徳朝の王宮と改革1」(飛鳥遊歩マガジン)
・「飛鳥・藤原の考古学 藤原宮大極殿を飾った瓦」(飛鳥遊歩マガジン)
・「飛鳥・藤原の考古学 甘樫丘南端に造られた巨大な古墳」(飛鳥遊歩マガジン)
・「飛鳥・藤原の考古学 キトラの星空」(飛鳥遊歩マガジン)
・「飛鳥・藤原の考古学 最大級の大壁建物?」(飛鳥遊歩マガジン)
・「飛鳥・藤原の考古学 苑池に開く門から、何がわかるのか」(飛鳥遊歩マガジン)
・「飛鳥・藤原の考古学 藤原宮大極殿流転」(飛鳥遊歩マガジン)