上記の図書を読んだ。
紫香楽宮の話であるが、当然、聖武の彷徨に及ぶ。
紫香楽・恭仁・難波・平城京の一連の流れの本は、これまでもいくつか読んだが、この本がわかりやすく、新しい説を説得力あるように記している点で、ヒットである。
聖武の彷徨は、広嗣の乱の以前から計画されていた恭仁京遷都のための「大行幸」で、これを段階的に実践していたという。これらを文献や発掘成果から復原しているのである。なるほど、と納得してしまう点も多い。
奈良時代の都も勉強しなおさないといけない。
ひとつ間違えば?、紫香楽宮の調査担当者になっていたかもしれなかったし……。
・栄原永遠男著 『日本歴史 私の最新講義 聖武天皇と紫香楽宮』 敬文舎 2014年3月刊行
