「飛鳥の風景①-斉明天皇の時代-」
『共栄 No.110』
(2000年)
共栄社化学株式会社
奈良市にある会社の社報に5回連載した第一段である。
当時、講演などでよくしていた飛鳥の歴史とその意味について、文章化したものである。飛鳥時代をまず3時期にわけのだが、もっともわかりやすい斉明天皇の時代から始めた。『日本書紀』の記述が、次々と遺跡として現れたことを紹介している。そして、毎回、締めくくっているのは、その時代の風景を描写することであった。
こ連載をはじめるきっかけは、当時、橿原考古学研究所におられた亀田博氏からの紹介であった。亀田さんが書くのが一番適任だとは思ったが、亀田さんからのご紹介なので、断ることもできず、お引き受けすることにした。この少し後に、亀田さんは亡くなられたので、それを察して、私に依頼してきたのであろう。