「近江京域論の再検討・予察-7世紀における近江南部地域の諸相-」
『紀要 第7号』(1994年)
財団法人滋賀県文化財保護協会
 
「倭京の実像」「藤原京から新益京へ」とつつ゜く、7世紀の宮都3部作のひとつである。
筆者が、一時、滋賀県で調査していたこともあり、近江南部の7世紀の歴史的変遷を、遺跡の分布から検討した。方法論は、「倭京の実像」と同じである。その後、この地域ではあまり7世紀代の調査が進んでいない。
山神遺跡で須恵器・瓦窯が見つかった程度である。よって、20年を経た現在も認識はあまり変わっていない。