「小治田宮の土器-雷丘東方遺跡出土土器の再検討-」
『瓦衣千年-森郁夫先生還暦記念論文集-』(1999年)
森郁夫先生還暦記念論文集刊行会
 
本稿は、雷丘東方遺跡から出土した墨書土器について検討したものである。
従来、墨書土器の出土のみをもって、ここが奈良時代の小治田宮とされてきた。
しかし、十分な検討を行い、それを検証することは、なかなか行われてこなかった。
本稿では、土器の編年的位置づけ、産地の検討、墨書の検討などを通じて、ここが奈良時代の小治田宮であることを検証した。結論的には、これまでの結果を追認しただけであるが、その検証過程の提示を行ったものである。