「王と首長の水まつり-古墳時代の祭祀と信仰-」が近つ飛鳥博物館で開催されている。今日はその講演会で、西宮秀紀氏の「カミマツリから神祇祭祀へ」があったので、行ってきた。神祇祭祀とは、国家の、国家が公認した祭祀で、それまでの古墳時代のカミマツリとは一線が引かれるという。さらに文献による祭祀内容と、考古資料の祭祀遺物では、少し誤差があるようである。実際に考古資料として残るものと残らないものを見極めながら、より大きな視野で検討する必要があるようだ。
今回の特展では、沖の島遺物は良かった。しかし、古墳時代の祭祀をテーマとしては、昨年には安土で、数年前には橿考研でも開催されている。それらの展覧会との差別化が難しい。テーマ選びも大変である。さて、来年度の対策にそろそろ動き出そうか……。
