『近つ飛鳥博物館館報15』を頂きました。ありがとうございます。
 ここに白石太一郎氏の「牽牛子塚古墳と岩屋山古墳-考古学からみた斉明天皇陵-」が掲載されている。昨年の、我が社のフォーラムの話をベースにした内容である。横口式石槨の編年から、牽牛子塚古墳を7世紀末とし、横穴式石室の編年から岩屋山古墳を7世紀後半として、前者を改葬後の斉明陵、後者を改葬前の斉明陵とする。なかなか説得力のある内容である。しかしながらいくつかの点で疑問な部分があり、意見が異なる。古墳の編年観については、今後詳細に検討する必要があるが、牽牛子塚古墳は7世紀後半、岩屋山古墳は7世紀前半と考えるべきだと思う。9月には、斉明天皇陵の話をしなければいけないので、それまでに頭の中を整理しておこう。