最近は、あまりまとまって本を読む時間もなかったが、『伊勢神宮と古代王権』を読み終えた。古事記1300年ということもあり、本屋に行くと神社の本は多く出版されている。
 世の中には、伊勢神宮やアマテラスの研究書は多いが、伊勢神宮の通史はあまりない。本書では、国家からみた伊勢神宮と地域からみた伊勢神宮というふたつの視点で書かれている。そして斎宮を媒体として描かれている。なかなか伊勢神宮も不明なところが多く、その変遷も複雑である。このあたりを描かれているが、一筋縄ではいかない。
・榎本寛之 『伊勢神宮と古代王権』 筑摩選書 2012.3刊行