ここのところ忙しくて、読まなければいけない本が溜まってきた。先日も、仕事から帰ると、玄関に郵便が……。熊本県が発行した『鞠智城跡2』の報告書である。厚みが4.5㎝もある大部名なものである。これまでの調査の総まとめ、正報告書である。これを読むと、鞠智城の調査がよくわかり、現段階での成果が詰まっている。
しかし、報告内容をみると、やはり倉庫や兵舎、管理施設と八角形の特殊な建物群はあるが、中核施設がみられない。古代山城の中でも、これだけ城内が調査されている例はない。やはり古代山城に中核施設はないのだろうか?