出雲では、島根県立八雲立つ風土記の丘展示学習館に久しぶりに行った。学生時代のことだから、かれこれ20年以上前に行ったきりである。資料館はリニューアルされていたが、前はどんな資料館だっただろうか。今は、この地域のガイダンス施設になっている。ここでも多くの遺物があるが、一番の逸品は、「額田部臣銘文入大刀」であろう。窒素入り特殊なケースに入って保存されていた。また、飛鳥資料館にもあったような航空写真と古代の復元模型がおいてある。このような展示は、非常に分かり易いものである。
 さらに、山代二子塚古墳のガイダンス山代の郷に行った。はじめて行ったが、古墳の内部で墳丘盛土の断面が見える。カビや苔状のものが生えている部分もあるが、全体に状態は良い。普通なら、乾燥でパリパリになりそうなものだが……。しかし、このような展示ができるのも、墳丘が半分ほど削られていたからであろう。マイナス要素をプラスに転換するひとつの方法だと思う。岩屋山でも将来的にできれば、おもしろいのだが。
 さらに、和鋼博物館へ。ここは鉄の生産にかかわる総合博物館であるが、重文にも指定されている天秤ふいごや鉄製用具が解説と共に展示されている。以前に香川県屋島ちかくにある石工の道具をみたことがある。その比較においても興味深いものであった。
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