毎年恒例の「飛鳥の考古学2011」が、飛鳥資料館ではじまった。今年で6回目の開催となる。今回は2010年度の調査を中心としながら、過去の調査成果も総括的に観れるようになっている。というより、1年間の調査だけではネタがもたないのである。今回の目玉1は、ケンゴシ塚の復元模型である。これがなかなか良くできている。発掘成果を元にした復元では、一番イメージに近いものである。目玉2は、昨年選定された「奥飛鳥の文化的景観」についても紹介していることである。写真パネル中心であるが、景観研究室のみなさんにお世話になった。
 6回目ともなると、マンネリ化してくるのだが、学芸室の若者たちは、いろいろな企画を練ってくれる。文化的景観をはじめ、写真コンクールもするようである。結局、展覧会や本づくりは、決まったことを、決まったようにするだけではなく、楽しみながら、いろいろな挑戦をすることによって、より良いものが出来上がっていくのである。ようは、良いものを作ろうという気合いである。
 そろそろ、言い出しっぺとしての私の役割も終わりにちかずいたか……。あとは若者達に任せて、私は次なる持ち込み企画でも考えようか……。
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