某所の在庫があと二つ。全9話のうち8話までは納品済である。9話目は総括でほぼ執筆済み。さらに10話目におまけを付けようと模作中だが、なかなかわからない。推古朝の小墾田宮はどこにあったのだろうか?地図にいろいろな情報を書き込み、ここ数日睨めっこ中である。
位置を推定する情報はいくつかある。
まず確定事項から、
・小墾田宮は7世紀初頭から奈良時代まで、何らかの形で継続
・奈良時代小治田宮の範囲はほぼ判明
・現山田道は7世紀中頃以降で、推古朝山田道は飛鳥寺北面大垣の位置
・小墾田は推古朝山田道の以北
・小墾田宮は雷丘の東方一帯に推定される
の5点である。
次に、参考となる事項は、
・奥山久米寺跡(小墾田寺)→宮と寺のセットになるか
・河川→中の川の西側か
・古道→推古朝山田道の北接するか
・石神遺跡の範囲→石神遺跡と重複はあるか
・石神遺跡北方の湿地の存在→石神真北には推定できない
・推古朝小墾田宮の構造→真北の方位をもつか
・推古朝小墾田宮の範囲→100m四方以内か
・奈良時代小治田宮と重なるか→時代によって宮の位置が微妙に動くか
などなど。
これらをすべて満たす場所はない。つまりどの点に重点を置くかによって、想定位置は変わるのである。候補地はたくさんあり、なかなか特定出来ない。
まあ、もう少し睨めっこするか。