久しぶり代休をとって、博物館の梯子である。なんといっても「文化の秋」なので。もっとも一年中文化ではあるが。
さて、今日の代休は一体いつの分だったろうか?いずれにしても10日ぶりのまともな休みである。そして、これからまた11日間休みがない……。
そんなことてまずは大阪狭山市へ。久しぶりの狭山池博物館である。ここも今年で開館10周年らしい。今回の展覧会は「古代狭山池と台地開発のはじまり」。狭山池の下流の遺跡群について、池とからめて紹介している。しかし、ここの博物館に来るといつも思うのだが、入口がわかりにくく、遠い。立派な施設で、かなりお金のかかっている施設である。そして、なぜか教育委員会の管轄ではなくど土木部の管轄である。それはともかく、内部もすごい。狭山池の堤断面の巨大な土層と木樋等の迫力はさすがだ。古代土木技術が詰まった博物館である。もっとも、そのベースになるのは狭山池の築造技術なので、古代技術をすべて網羅しているわけではないが、おもしろい。
次に向かったのは、近つ飛鳥博物館。「百舌鳥・古市の陵墓古墳」が開催中。最近は、にわかに陵墓にも興味が向いているが、ここの展覧会はタイトル通り、私の領域よりは少し?古い。ただ、宮内庁の協力も大きいので、さすがに陵墓の埴輪、でかいものが多い。ただし、今回一番気になったのが、図録に掲載されている徳田氏の論考。宮内庁書陵部の歴史もわかり、なかなか興味深かった。(図録、ありがとうございました。)
・狭山池博物館 「古代狭山池と台地開発のはじり」 10月8日~12月4日
・近つ飛鳥博物館 「百舌鳥・古市の陵墓古墳」 10月1日~12月4日

