飛鳥資料館で「飛鳥遺珍-のこされた至宝たち-」が開催されている。昨年度から企画を練り上げてきたもので、なかなか「珍」なるものが出品されている。このタイトルは某室長さんが名付けたもの。飛鳥の遺跡から出土した珍なるもの。めずらしいものが総出演である。この中でも私のお薦めは、古宮遺跡の金銅製四環壷。錆が多くて文様は見づらいが、鳳凰が刻まれている。壷にしてはサイズが大きく、やはりただものではない。こんなものが本当に土の中からでたのであろうか?まぁ、須弥山などの石造物も地下から出土するくらいだから、不思議ではないが、見れば見るほど立派なものである。やはり中尾山古墳の中に安置されていたと考えるのが、ふさわしいのかもしれない。ただし、中尾山の石室の隙間から、このサイズの壷が取り出せるかは検証が必要だ。この他にも今回の展覧会では、珍なるものは多い。ぜひみなさんも、ご覧あれ。
 
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