奈良県立万葉文化館で『大飛鳥展』が開催されている。開館10周年記念の特別展である。これまで万葉集にまつわる絵画を中心として展覧会をしていたこともあり、これまでなかなか行く機会が少なかったが、今回は、考古資料と仏像が中心である。
 その内容は、東アジア文化と飛鳥時代、そして飛鳥時代以降の飛鳥である。展示品は国宝や重要文化財も多く出品されている。その中でも向原寺の観音菩薩は盗難にあい、長らく行方不明であった品である。頭部は飛鳥時代、その他は江戸時代に作られたもの。この他にも、誕生仏をはじめとする飛鳥時代の仏像も多くある。飛鳥時代以降の仏像としては、川原寺の十二神将像や橘寺の日羅像、地蔵菩薩像、岡寺の仏涅槃像などの指定物件も多い。これらの中でも、上の長安寺薬師堂の薬師如来像と四天王立像はなかなか見れない逸品である。仏像は専門外なので、詳しくはわからないが、今回はなかなか力の入った展覧会である。会期10月1日~11月20日
 
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