律令期陵墓の兆域…の巻 とある研究会の下調べである。 『延喜式』によると、天皇陵には「兆域」なるものが存在する。しかし、実際に兆域を考えると、『延喜式』に記されているような単純ではない。風水思想に則った複雑な地形にあり、真四角の兆域はとれない。ただし、現地に立って、景観的領域を括ってみると、東西○町、南北○町の長さを計測できることがわかる。つまり、最大長がこのように表記されているのである。さらにこれらの兆域は古道とも無関係ではなく、宅地利用にも大きな影響を与えている。実に奥深い。もう少し、調べてみよう。