景観ボランティアが明日香の景観回復にがんばっている。今年は、飛鳥地区で活動するらしい。私にはなかなかお手伝いはできないが、毎年、飛鳥話として1時間ほど話をさせていただいている。今年は「飛鳥寺とその周辺」ということで、飛鳥寺の歴史や意義、活動場所の重要性を説明。活動の理解に役立てていただければ、幸いである。
さて、最近は文化財の種類も増えてきた。遺跡の保存には、景観の保存が重要であることを痛感している。とくに、文化的景観という生きた文化財は、なおさらである。そして、景観保存には荒廃地を減らすことであり、そのためには人々の活動が必要なのである。まさに人作りである。そして、我が社の文化的景観の最大の問題は、高齢化にともない、限界集落と化してきている点である。まずは過疎化対策をしなければいけない。ここまでくると文化財のお仕事の範疇を超えている……。