久しぶりに大宰府界隈を散策した。大宰府は2年ぶりだが、このあたりを歩くのは何年ぶりになるだろうか?
大宰府めぐりは、西から東へ、まずは筑紫国分寺から。現在もお寺が存続するが、塔や講堂、東回廊が遺構表示されている。この近くに文化ふれあい館があるのだが、あいにくに休館だった(残念)。さらに東へ行くと、大宰府政庁。大宰府の中枢部である。綺麗に整備されており、草刈りもきっちりとなされている。このような点に感心するのは、職業病かもしない。しかし、立地上、良い所に造営されている。この点では、1期の遺構を朝倉宮とする説もあるようであるが、なかなか興味深い。一度まじめに考えてみるか。この東には、戒壇院。これは日本には奈良と下野、そして大宰府の3カ所にしかない。そして観世音寺。天智朝に建立されたもので、川原寺・南滋賀廃寺などと同じ伽藍配置である。このようにみると、親しみがわく地域であるのは間違いない。奈良の都と西の太宰府、東の多賀城は避けては通れない重点地区である。現在、大宰府も市街地となって住宅が建ち並んでいるが、保存と開発のエリアがきっちりと分けられているようだ。参考にすべき点は多い。
 
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筑紫国分寺
 
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大宰府政庁正殿
 
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大宰府政庁(奥に見えるのは大野城)
 
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大宰府・月山東地区官衙
 
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戒壇院
 
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観世音寺