先日、我が職場の前のホールで、恩師の講演会があった。残念ながら、私は仕事で聞きにいくことができなかった。当日の講演会タイトルは「古代ミソギの遺跡・いまよみがえる」で、おそらく酒船石遺跡の亀形石槽について、口に泡して、見てきたように話をされていたのであろう。目に見えるようである。ただ、若干私の意見とは、異なるところもありそうだが、それはおいておこう。
翌日職場に行くと、一冊の本が……。先生からいただきました。ありがとうございます。『古代大和の謎』である。近鉄の大和文化会の講演会をベースにした書物である。この会もすでに発足70周年を迎え、伝統ある会になっていた。
さて、今回の『古代大和の謎』であるが、執筆陣がなかなかすごい。個々に短編で、やさしく書いてあるので、読みやすい。ぜひ、手にとってもらいたい。私は、これから読みます。
大和文化会編『古代大和の謎』学生社 2010.3刊行
・天之日矛伝説の謎を探る(塚口義信)
・大和王権の成立(和田萃)
・古墳群からみた大王・氏族の系譜(泉森皎)
・天皇陵にみる風水思想(来村多加史)
・獣頭人身像の謎を考える(網干善教)
・聖徳太子をめぐる謎(千田稔)
・年輪に秘められた法隆寺創建(松浦正昭)
・新益京・藤原宮の生活(猪熊兼勝)
・平城京と地方を結ぶ宗教(水野正好)
・王族渡来人の軌跡(瀧浪貞子)
・日本に渡来した人々とその技術(菅谷文則)
