先ほどネットで見たのだが、この4月から、「大阪市文化財協会」は「財団法人大阪市博物館協会 大阪文化財研究所」になったらしい。数ケ月前に研究会の後の酒の席で、、話に聞いてはいたが、学生時代からずっとお世話になっている組織の名前がなくなるのは寂しいものである。どうも、大阪市文化財協会・大阪城天守閣・大阪歴史博物館・自然史博物館・市立美術館・東洋陶磁美術館が統合されて、「財団法人博物館協会」の下部組織になるらしい。
昨今は各地でそうだが、博物館の指定管理がはやりで、特に、大阪府は非常に厳しい状況にある。これも時代の流れかもしれないが、国がとある国立研究所を独立行政法人にし、さらに国立博物館と統合したのにみられるように、地方もこれに追随している。大阪市の場合、博物館や美術館の統合で、「博物館協会」という名前は良いが、文化財協会は、調査研究部門であるので、この「博物館協会」の名ではあわないような気がする。博物館・美術館と調査部門のくくりはやはり「文化財」であろう。その意味では、「財団法人大阪市文化財協会」の下部に各博物館をおくのが良いと思うのだが、そうすると吸収合併みたいになるので難しいのであろうか?
いずれにしても、これまで慣れ親しんできた名前が消えるのはさみしいものである。この統合を契機に、より良い方向に進んでむらいたいものである……。