あいにくの雨だったが、久しぶりに京都に行った。京都には月に2度は行っているのだが、いつも近鉄の改札から新幹線の改札までの数十mだけしか、足を踏み入れていない。この3月も2回予定されている。
 今日は研究会で同志社女子大学へ。久しぶりにお会いする先生方が多かった。今回の大会テーマは「山城と都市・交通」。古代山城がテーマである。発表の中では、向井一雄氏の「西日本古代山城の調査成果と研究展望」と、鈴木拓也氏の「文献資料からみた古代山城」がおもしろかった。向井報告では、研究史から最近の調査成果まで、改めて山城とは何か。今、どんな課題があるのかを認識した。一方、鈴木報告では、山城関係の文献が網羅され、非常に役に立つ。文献からはどこまでわかるのかも興味深かった。
 古代山城といえば、昔、いろいろと調べていた時期もあったし、酒船石遺跡に関わっては、この視点での調査もしていた。もう一度、見直す必要があろう。帰路には元上司と両槻宮の推定地が一致して、盛り上がっていたのである。
 今回の研究会は「古代山城」がテーマだったが、この数日前には絶妙のタイミングで古代山城研究会会誌の『溝漊(コル)』が送られいた。特集は「日韓古代山城研究セミナー」でおもしろい。こちらの会費も払わねば……。