先日から、ご案内が多い。オーストリアや韓国からのお客様である。外国から来た人にとって、目に見えない遺産というのはどう映るのかが気になっていた。共に、考古学の専門家なので、地下に眠る埋蔵文化財には理解がある。しかし、お二方の意見はやや異なる。オーストリアの方は今の景観がすばらしいとして、このままが良いという。一方、韓国の方は、公有化・整備して遺跡公園にすべきだという。韓国には昨年行って、いろいろと見て回ったが、国家プロジェクトで、すごいことをしている。しかし、うちの地域を同じようにしたら良いとは思えない。遺跡・景観・住民という三つのキーワードは避けられないだろう。今度は、遺跡の知らない外国人がどのように考えるのかを知りたいものである……。