秋田城と払田柵跡を中心に関連する集落や古墳を紹介している。秋田県はなかなか遠く、行く機会が少ない。両遺跡は学生の頃に行っただけで、その後に調査や整備もだいぶ進んでいるようだ。当時、秋田にいた後輩の現場に、1週間ほど手伝いに行った。そのついでに、秋田から岩手へと旅にでた。しかし、秋田の現場では作業員さんは地元のおじさんで、東北なまりがすごい。はっきり言って、ぜんぜんわからなかった。後輩を通訳にして話をしていたことを思い出す。
城柵は東の要であり、西の要が太宰府だ。近年は城柵周辺に方格地割りが見つかって、都市的様相がわかってきた。その中でも、大壁遺構と類似する「材木塀」につい目がいってしまう。でも、大壁と材木塀は構造的に、柱の間隔や壁土の有無など、やはり異なるものだと確信した。