仁徳陵を含む百舌鳥・古市古墳群は、世界遺産の暫定候補に入っており、今回の特別展もこれに関わるものだ。最初に海外のボストン美術館に流出している伝仁徳陵出土品がある。残念ながら、実物の展示ではなく、写真だけであったが、せっかくなので本物を展示してほしかったものである(やっぱり難しいかなぁ)。そして、百舌鳥・古市古墳群の前史、百舌鳥・古市古墳群の全貌、陶邑、そして最近の調査成果の紹介とつづく。5・6世紀の巨大古墳は専門外だが、久しぶりに良い展示だった。みなさんも一度を足を運んでみてはいかがであろうか。
その帰り、博物館の向かいにある仁徳天皇陵に立ち寄った。参拝所からみる御陵は、巨大な森というか、巨大な山にしか見えない。全長が阪和線一駅分だから、しかたがないか。やはり前方後円墳は空から視ないと……。
会場 堺市博物館
「仁徳陵古墳築造-百舌鳥・古市の古墳群からさぐる-」
会期 平成21年9月20日(日)から11月8日(日)