【Pくん】振らない尻尾
違和感がある。
Pクンに、だ。
Pクンと私との間に何か隔たりがあって
そこから先へ仲良くなれないような違和感だ。
その違和感の理由はすぐにわかった。
Pくんは全く尻尾を振らないのだ。
尻尾を振らないので
嬉しいだとか
怖いだとか
嫌いだとかの
感情が伝わりにくい。
それは家族もそれぞれに感じていた事だった。
ご飯の時間になると
Pクンはそれを察し、食べる事ができるまで
頂戴ちょうだい、早く頂戴と
ゲージの中を飛び回る。
飛び回るだけでなく
後ろ足での物凄いジャンプの連続で
折れるのではないかと危惧する程。
それは、嬉しさから来る行動だと思う。
でも
尻尾は振らない。
だから言葉は悪いけど、バカっぽく見える。
尻尾を振っていれば
”あら~嬉しいのね~”と
私の感情が暖かくなる筈なのに・・・・。
たかが尻尾に自分の感情が左右されている事に
さらに自分自身がバカっぽく感じた。
”もしかしたら何か壊れちゃっているのかもね”
ポツリと旦那が言った。
私もなんとなく思っていたので
言葉になった事で少し重荷が取れた様な
ホッとした気分になった。
いつもガジガジ
短くなり、それを手で押さえないので
葉巻でもくわえているかの様。
それが可愛い
ワクチンも打ったし、少しずつ外での散歩も始めていた。
この日はマサと一緒に回ろうかとマサを
家の門の内側で待機していたその時だった。
白いワンコが散歩でウチの門の前を通った。
すかさず駆け寄るPクン。
嬉しそうだ。
嬉しそうだ!
ん?
嬉しそうだ!!
ん?ん?
嬉しそうだ!!!
んーーーーーーーーーー?思いっきり
尻尾振ってるぞーーーーー!!!!
動揺している私に飼い主さんが話しかける
”あら~ポメちゃんかしら?”
白いワンコは社交的で落ち着きがあって
ウチのちびすけが近づいても堂々としている。
そして軽く挨拶をして散歩に戻って行った。
マサの支度が出来たので
やっと門の外に出る事になったPくん。
当然マサとはシッポの話になる。
マサにもショックな話ではある。
そのマサが車道へ出るのは怖いからと
来た道を戻り別の方向へ進むと
仕事中のお兄さんが私達を追い越し
不意に立ち止まった。
するとPくんがすかさずそのお兄さんに駆け寄った!
”あ、ごめんなさい!
まだ散歩に不慣れなので・・・・”
言いかける私の瞳にうつるのは
まさかのブンブンふられるシッポ・・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
お兄さんはワンコに優しい。
喜んで近づくワンコには更に優しい。
すごく喜んで物凄く撫でてくれるので
Pくんは更に更に物凄く喜んで・・・
つまりシッポが動くお蔭で
もの凄く喜んで見えるので
私は超ジェラシー。
そのお兄さんにシッポの事を話すと
自分も犬を飼っているから犬の
臭いがするのかもしれないですねと
言ってくれた。
そうだよね、さっきもワンコにふっていたんだし・・・。
と思いきや、
また別の機会で
Pくんったら私の知らないおばちゃんに
シッポ振って駆け寄って
”私の所に来てくれるんだ~”
”嬉しいわ~嬉しいわ~”と
喜ばれていた・・・・・。
これは・・・・・
外面がいいって思ったらいいのかな?
自分がやった事が報われる癒しというのが
犬にはあると思っていたけれど
それはシッポの動きだったのかもしれない。
だからPくんは私にとってちょっと難易度が
高いよ~
怒っている時は
眉間にしわが寄るからすぐにわかるけど(笑)
なんだかんだと
Pくんに関わる時間が多すぎ。
多すぎだけどすぐに大人になっちゃうから
たくさん遊ぶのは今の内、なのでした!
長くなっちゃった。
ではでは。