住まい・30×3
住宅の耐用年数は30年と聞いてビックリ。
だって100年生きてたら3回は建て直さなきゃいけないじゃない!!
こういった考え方だと核家族化って合理的でないと思う。
親が建てた家に30年。
自分が建てた家に30年。
子供が建てた家に30年。
こんな計算でいいかな。
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子供の幼稚園時代、
”良い嫁していたら保護者会の後のお茶会に出てもいいよってお義母さんに言われたから普段から頑張っているの”と言っている人がいた。
当時、私の周りで同居をしているママがあまりいなかったので
その人は子供を通じた付き合いの中でとても我慢していたんだと思う。
そしてそんな事を聞いた私達は
”同居しなくって良かったね”と、
口ぐちに自分たちの境遇を喜び、
どんな方法で同居を回避したかの武勇伝まで飛び交った。
私は我が家の耐用年数を超えた柱を磨きながらその彼女の事を思い出していた。
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ばぁちゃんは(私のお義母さん)良く掃き掃除をしているイメージがあったし
じぃちゃんは(私のお義父さん)はキチンとした厳しい人だったので
掃除にこれほどの時間がかかるとは思いもしなかった。
それぞれ見えるところが違うんだろうな。
そして柱や壁を磨き、明るい木の色が見えると
家が完成した時の二人の喜びあった姿を想像したりした。
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この家の記憶を汚れと共に拭き消しているのではないかと思ったりもした。
目に見えない小さな微生物にもこの家や家族の記憶があり
それはこの家にとって必要な生命体かもしれないという妄想。
古いあれらは本当に捨てて良かったのだろうか?
犬でさえも暮らしていると同じ様な顔になっていくというけどあれは・・・。
壁や柱を磨きながら変な罪悪感がどこかにある。
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”私達が死んでもこの家は人に貸すとかして使ってね”
この家に嫁に入った時に私がばぁちゃんに言われた言葉だ。
耐用年数30年。
言われた時にはそんな事は知らなかった。
コンクリは40年と聞いた。土地の強度によって違うらしいがなんだかバカバカしい。
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子供の頃から草や木がたくさん生えている土地に行きたいと思っていたので、
それらが育った土地よりも更に少ないここで
もしかしたら息苦しくなるのではないかなと思ったりもしたのだけどね、
なんだか大丈夫そうだ。
私は家や土地にこだわりがないので
縁があって住んでいるのなら精一杯仲良くしていこうと思っている。
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こだわりを一つ言うのなら木の家に住み続けたい。
なので、建て替えるなら鉄筋がいいという旦那がいるので
私が果てるまでこの家が持ちますように。
って、、、、それじゃ話がまとまらないじゃない。
建て替えてくれると言うのならこだわりを捨てるし
私が建て替えるのならばこだわりは放さない。
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話は変わるけど
ただここに居るだけ。
ばぁちゃんが良く言う言葉なんだけど
私自身も
根を張り見渡し日陰を作る、そういった時間が静かに流れている。
変な日差し具合が、なんだか思わず馳せる要因。