上野動物園、行ったことある?

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小学校低学年から履き続けたキツめのサイズのデニム短パン、
なにしろサイズがキツイので、サイドに裾からベルトのラインまで大きくスリットを作って、
『前身ごろ』と『後ろ身ごろ』の布が腰のサイドで完全に分離してる状態で、
下半分のお尻もハミ出るデニム短パンを履いてた頃のお話です。(恥)

中学校の卒業式も終わり、高校入学前の春休みの、ある日のことです。
T川さんとは別々の高校になってしまったのですが、
この日はまだお互いに入学式の前でもあり、一緒に二人で上野動物園へ行きました。

春休みとはいえ、まだまだ寒い季節でした。
あと数日で高校生というのに、まだ小学生当時の半ズボンに、上はタンクトップ1枚で、
ハイソックスで少年のカッコよさを追求するファッションの自分に、
T川さんもちょっと失笑気味であったのを覚えています!(笑)

動物園には開園時間から入場し、色々と見て回っていました。
ちょっと周囲の視線は感じていましたけど、それはいつものことなのでお互い慣れっこといった感じで、
二人で楽しく動物を見ていました。

でも、途中から、何か妙に視線を感じていたんですよねー。。。

上野動物園には本園と西園があって、モノレールと徒歩とで行くことができます。
本園(東園)から分園(西園)へ、徒歩で向かって歩いていた時のことです。

先ほどから、妙に視線を感じていたのですけど、自分たちも熱心に動物を見ていたし、
動物の展示コーナーや建物の陰もあったせいか、あまり気にしていなかったのですけれど、
本園~西園の通路は、ほとんど歩道橋といった感じで障害物もなく見通しも効くので、
先ほどから絡み付いていた視線の主が、一気に姿を現しました!

それは、制服姿の遠足?修学旅行?ッぽい、知らない学校の中学生の一団!
男の子も女の子も、ヒソヒソ、いえガヤガヤとこちらを見ながら、一定の距離を保って付いてきていました!(恥)

これにはさすがに自分も怖気づきましたが、多分、相手は年下だし、こういう場面で怖気づいてるとT川さんは『しっかりしなさい!』って感じになるので、
意識して気にしないようにして、先へ進むようにしていました。

しかし、さすがにT川さんには、そんな自分の心理をしっかり見抜かれちゃってまして(笑)、
『なに恥ずかしがってんの、まったく!』って、太モモをバシッ!と叩かれてしまいました!

それを見ていた中学生の一団の笑い声が後ろから一斉に響いてきます!
そんな状況にも負けず、恥ずかしさを押し殺して歩いて西園に到着し、
自分とT川さんは動物を眺めていましたが、
中学生たちの一団は、自分とT川さんの背後から、なかなか立ち去る気配がありません!

動物を見に来ているのに、人間ウォッチングして、楽しいのかな?
などとT川さんと話していましたが、遠くからカメラで写真を撮っているのを見かけたT川さん、
ついに切れました!

自分の手を引いて、その中学生の一団の方にズンズンと歩いて行き、
私、かなけんの身体をその中学生の一団に方にグイッと突き出し、
そのまま私かなけんの背中を彼らの方に両手でドンって押し出して、
一言、『どうぞ!』って!(爆)

T川さんは、『じゃ~ね~!』と言い残し、向こうのベンチに行ってしまいました!
T川さんによって、中学生の一団の前に突き出されてしまった自分は、まさにヘビに睨まれたカエルのような状態、
自分とT川さんのやり取りに、中学生たちの一団は爆笑の渦!

それからは、T川さんからの『許可』も出てしまった都合上、自分も引くに引けないし、
相手の中学生たちも遠慮がなくなっています!(爆)
『寒くないの?』、『何で半ズボンなんて履いてるの?』などと、色々と根掘り葉掘り聞かれ、
『もう、コレもんじゃん!』と、ビートたけしさんの『コマネチポーズ』をされて、
『まるで海パンじゃん、海パンで彼女とデート、カッコイイ~!』などと冷やかされ。。。
ちょっと酷い冷やかしに、他の来園者たち(年代の近いグループさん)からも失笑の渦。。
記念写真も取り捲られ。。

中学生たちは自分たちの1学年下の子たちで、他県から来たとのことでした。
グループで行動していて、その子たちのグループは20人以上はいたと思います。
学校の制服の上にジャンパーやオーバーを着ていたので、
記念写真を撮るのに身体が密着すると、ジャンパーの表面が冷たいので、
素肌にジャンパーが触れるたびに寒がっているのを面白がって、
大勢から『抱きつき攻撃』を受けてしまいました!(笑)

ひととおり記念写真の撮影や会話などをした後、彼らは去って行きました。
ちょっと荒っぽい方法でしたけど、ずっと追けられていた子たちを、無事に巻くことができました。
このとき思いましたよ、『T川さん、凄いな~』って!
本当に根性が座っていたのは、自分ではなくT川さんかもですね!(笑)

中学生たちの一団が去った後、一部始終を見ていたT川さん、
『なに恥ずかしがってんのよ~!』と、自分の太モモをピシャリと一撃!
まったく敵いませんでした、この頃のT川さん!

その後は楽しく動物たちを見て、その後、園内でその中学生の一団と鉢合わせした時には、
もうお友達感覚でした!


 
ちょっとドキドキの体験もありましたけど、帰りも地元の駅前のマックに立ち寄り、
『今日も人気者だったじゃん!短パンもハイソックスも、カッコ良く決まってたよ!』とT川さん!
どんなに恥ずかしい思いをしても、その後は人気者扱いされるし、T川さんも厳しくも励ましてくれて、
この日もとても思い出深い、楽しい一日でした!