最大震度6弱の地震が襲った北海道では、一夜明けた22日も各自治体が被害の確認など対応に追われました。
再び起きた、胆振地方を震源とする最大震度6弱の地震。夜が明け、各自治体は被害の把握に奔走しました。
道のまとめで、むかわ町で一軒家屋の損壊があったほか、けが人が5人いたことがわかりましたが、いずれも軽傷です。
安平町のボランティアセンターには22日朝、札幌などから新たに9人のボランティアが集まり、倒れた家具の片付けなどに出発しました。去年の地震による液状化で傾いたままの家も残る札幌市清田区の里塚地区では不安げに自宅を確認する人の姿もみられました。

地震発生は21日午後9時22分でした。
マグニチュード5.8。21日の地震では5人がけがをしました。地震は、さらに市民の帰宅の足を奪いました。JRは徐々に復旧したものの、地下鉄は朝まで運転見合わせ。札幌市は帰宅困難者のため地下通路や市の施設を解放し、充電のサービスや毛布や食料の配布など素早い対応。新千歳空港では、空港から札幌などに向かう電車がストップして約180人が足止めされ、一夜を明かしました。去年の地震でガソリンが不足したためか深夜にもかかわらず、ガソリンスタンドには車の列が。
地震から一夜明け、被害の状況が明らかになってきました。震度6弱の揺れを観測した北海道厚真町。去年9月の地震では、最大震度7を観測。土砂崩れで大きな被害が出ました。いまだ避難生活が続くなか…。厚真町には地質調査員が入り、前回の地震で崩れた場所を調査。去年のような大きな土砂崩れは発生していないようですが、真冬の地震で去年とは違う問題が…。早朝、温度計はマイナス6.6度。寒さが染み入るなか、厚真町では地震直後に一時、停電しました。厚真町では今回もライフラインに影響が。現在も67戸が断水していて、朝早くから住民に水が配られました。
震度5強を観測した北海道むかわ町では、一夜明けて役場に集合した職員たちが朝から仮設住宅や道路のパトロールに出ました。去年の地震を踏まえ、住民の安否確認やインフラの点検が速やかに行われました。一連の地震活動は続くのでしょうか。私たちは何を気を付ければいいのでしょうか。