若い女性が経済的な援助をしてくれる年上男性を探す活動=“パパ活”という言葉が知られるようになったが、最近ではその逆パターンの“ママ活”まで登場。テレビのワイドショーを賑わせている。
 
 主婦の高井陽菜さん(仮名・37歳)は友人にすすめられ、実際にママ活をしている大学生と会うことになった。1回きりのママ活だったが、その後、思わぬ方向に……。


主婦友にママ活の男性を紹介され…
 
 同じく主婦の友人Aさん(35歳)は、話題のママ活にハマっている。彼女は高井さんとお茶するたびに若い男性と話すことの新鮮さや、お小遣いをあげるとものすごく感謝され優越感に浸れることなど、ママ活の楽しさを熱弁しては、しきりに「あなたもやってみたらいいのに」とすすめてくるそう。
 
「特に年下が好みというわけではありませんでしたが、夫とはマンネリ気味で退屈していました。子どもがいるわけではないので、自由な時間も多い。軽い気持ちでAさんがママ活で知り合ったという大学生(20歳)の友人であるBくんと会ってみることにしたんです」
 
 渋谷のスタバで待ち合わせをすると、5分遅れて志尊淳似の童顔な男性が現れ、思わずドキッとする高井さん。
 
「当初は、そんな若い子を相手に緊張なんてするわけないと思っていたのですが……あまりの可愛らしさに胸が高鳴ってガチガチになってしまいました」
 
 お互いに自己紹介をして、Bくんの大学やアルバイトの話をしていると、ふと野球の話題に。
 
「私、夫の影響で数年前から横浜ベイスターズのファンなのですが、Bくんも横浜出身で子どもの頃からベイスターズファンだって言うんですよ」
 
 そこから一気に距離が縮まった2人は電車に乗り込み、関内にあるベイスターズが運営するカフェまで向かったという。そこでベイスターズの寮で出されているカレーを食べたり、横浜のクラフトビールを飲みながら野球話で盛り上がった。
 
 時間はあっという間に過ぎていく。とはいえ、高井さんは既婚者である。
 
「トイレに立ったときに、夫に『急に友達と飲みに行くことになったから適当にご飯食べてね』とLINEしました。Bくんといるのが楽しくて、もう少し、もう少し……と、だんだん夜が更けていきました」
 

ママ活の目的は“金銭”だと改めて知った
 
 ほろ酔いのBくんが高井さんの肩を抱き、耳元でこう囁いた。
「ホテル行く?」
 
 若くてイケメンからの誘いに、思わず困惑する高井さん。関内の周辺にはラブホテルも多い。徒歩数分の距離だ。しかし、次の言葉で我に返ったという。
 
「4万円でいいよ」
 
 彼にとってはママ活。金銭が目的なのである。結局、ホテルの誘いは断り、カフェでの会計を済ませると、2万円のお小遣いと1万円のタクシー代を渡して別れたという。
 
「私、途中からこれがママ活なのを忘れてしまって。本気でドキドキしちゃってたんですよね。そんな自分が恥ずかしいです。恐らく、放っといても女のコからモテるだろう彼は、金銭が発生しなければ年増な自分とは会ってもくれないだろうし、ましてや抱いてもらえるはずもない。そんなことは最初から分かっているつもりでしたが、いざその現実を突きつけられるとショックでしたね。同時に、私はまだ誰かにときめきたいし、誰かにときめいて欲しいんだって気がついてしまって。胸が苦しいんです。どうしましょう。私、はっきり言って、恋がしたくなってしまいました」
 気分転換のつもりでやってみたママ活。そこで乙女の恋心を呼び覚ましてしまった高井さん……。ママ活は1回きりだったというが、今ではマッチングアプリを使い、“内緒の恋”のお相手を探しているのだとか。
 
「アプリで『今すぐ会いたい』とか『今日もずっと君のこと考えてたよ』とかメッセージがくると、まだ私でも恋ができるのかな? って。Bくんみたいなイケメンはめったにいないけど、お金なんか払わなくても私に会いたいって言ってもらえるのがうれしくて」
 
 こうして既婚者であるにも関わらず、ママ活がきっかけで刺激的な恋を求めるようになってしまった高井さんは、今後どこまでいってしまうのだろうか? トラブルにならなければいいのですが……。