銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、胸にコンプレックスを抱える26歳女子。佑雪さんが説くモテ乳とは?
文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子
【クラブ佑雪】vol. 58
「大きくて色も濃い乳輪に自信がもてません」
昔からバストにコンプレックスがあります。Aカップで、乳輪が大きく色も濃いので、同性にも自分の胸を見せるのが恥ずかしいです。こんな私でも、男性に好まれるバストになれるんでしょうか。
(鈴木山田 26歳独身 事務 )
男好きする、おっぱいって?

今、整形の技術って進んでますから。乳輪の色なんてレーザー当てて薄くできますし、大きさはメスを入れてちょちょっと縫えば小さくできるんです。もし、どーしても自分の胸が気に入らないなら、その程度のコンプレックスなんて、お金で解決できるんです。
でもね、男に好まれるかどうかっていうのは、そこじゃない。そこじゃないんですよね~。確かに巨乳好きは多いです。でも、貧乳好きも少なくない。でも、そういうことじゃないんですよ。男がいう「この乳が好き!」っていうのは。
逆バージョンを想像するとわかると思うんですけど、理想のちこがついてる男がいたとして、顔も体も嫌悪感しかないヤツだったとするじゃないですか。どうです? そのちこ、愛せますか? ムリでしょ? 異性を惹きつける魅力って、どこか一箇所だけ独立してるわけじゃないですから。総合的に魅力があるからこそ、そのなかで「胸もいいね」なんてことにもなるわけです。
そもそも論で、お前らにそんなあれこれ選べる選択肢あんのかよ? ってところもあるわけですし、もうひとつ申し上げると、お胸のような大事なものは「なんだその乳輪」みたいな反応をしそうな無礼者には絶対見せてはいけないものなんです。ご相談者さまが信頼できて、安心できる誠実な方にだけ、お見せしましょう。ですからね、その乳輪、ご相談者さまにとってはコンプレックスかもしれませんが、そのおかげで不届き者から身を守ってくれる守護神なのかもしれませんよ。
なにより、「胸を見せるのが恥ずかしい」というところがすばらしいじゃないですか。同性からすると堂々とした態度の女性はかっこよく映るかもしれませんが、それを上回る魅力で男を虜にするのは、恥じらう姿なんです。恥じらいはかわいい。恥じらいはエロい。なのでね、無理に自信をもったりせずにね、そのままの乳輪で恥じらってください。恥じらうおっぱい、それはとても魅力的に映るはずです。