恋をするとキレイになりたいという思いから、やせる人もいます。しかし、本当にこのやせ方は大丈夫なのでしょうか。もし失恋したらどうなるのでしょう…。ここで恋愛とダイエットについて、考える機会をつくってみてください。

 

恋をしてやせるのはいいこと?

「恋をするとキレイになる」と、よく言われますが、それと同じくらい信じられているのが、“恋をするとやせる”ということ。


実際、恋人ができたらやせたという人は少なくありません。また、それをうらやましく思って「私も恋をしなくちゃ!」とがんばっている人もよく見かけます。
でも、「それってどうなの!?」と私は思っています。
確かに恋をしてやせる人がいるのは事実です。
脳科学的に言えば、脳の食欲をつかさどる部分と性欲をつかさどる部分は近いところにあるため、どちらかが満たされるとどちらかが抑えられるのだとか。
つまり、恋愛をして性欲が満たされた結果、“食欲が抑えられてやせることになる”というわけですね。

 

それが本当かどうかはさておき、恋愛の初期の頃は、相手と食事をしても緊張するので自然と少食になるということもあるでしょう。
また、大食いの女と思われるのが恥ずかしくて、彼の前では少ししか食べないという涙ぐましい努力をする人もいるはず…。
 

 

「それって、いいことじゃない?」と思うでしょうか。
いえいえ、私は大反対!
恋をしてやせる人というのは、ほとんどの場合、失恋をすれば太ってしまうのです。寝食を忘れるほど恋愛にのめり込むということもあるでしょう。
それほど集中できる対象があるのは、決して悪いことではありませんが、その状態は永遠には続かないのです。
食べもののことで頭がいっぱいだったような人が、恋をして、今度は彼のことで頭がいっぱいになったとしても、その彼がいなくなれば、再び頭の中を占めるのは食べもの…。

恋に振りまわされてちゃダメ!

結局は、根本を変えようとしないで、何かに頼ってやせるということでしょう。
「自分で何とかしよう」と思っていないため、恋に振りまわされて、やせたり、太ったりしてしまうわけです。
これはもう最悪。
失恋しなきゃいいんでしょ?と思うでしょうか。もちろん、この恋を成就させて結婚するケースもありますが、その場合は、結婚後に太ってしまうパターンが多い。結局、寝食を忘れるほどの情熱は永遠には続かないということ…。

 

だから私は「恋をしてやせるような女にはなってはいけない!」と思うのです。

 

 

もちろん、恋愛をきっかけに、いろいろなことを見つめ直した結果やせたというのであれば、とてもいいことです。
「今のままの食生活ではいけない」と気がつく。彼においしい料理をつくってあげたいと、料理することに目覚め、自分の食生活が自然と改善されれば、自然とキレイにやせるでしょう。

 

同じ「恋をしてやせる」にしても、こういうパターンなら、大いにアリだと思います。

 

心から幸せを感じる恋愛を

ようするに大切なのは“主体性”。
「このままじゃいけない、どうにかしなきゃ」という思いがあれば、恋をしてもしなくても、やせることはできるのです。「恋をしないとやせることができない」と焦る必要はありません。やせることを期待して恋をする、なんて本末転倒です。
そもそも、恋は“する”ものではなく、“落ちる”もの。
それほど好きでもない人と、「なんとなく」とか「ムリして」つき合っている人もいるようですが、それはちょっと違うんじゃない?と私は思っています。

 

また、カロリーが気になって、デートのときも自分が安心できる特定のお店にしか絶対に行かないという人もいるようですが、こんなに不幸なことはありません。
「この人と付きあって太るようなことになったらどうしよう」

と思っているようでは、本当の恋ではないのかもしれません。


「この人と一緒にごはんを食べるのが幸せ。だから、この人と一緒に食べられるなら太ってもいいや」と思える相手こそ、あなたに合った男性で一緒にいて幸せになれるでしょう。
やせる、やせないが重要なのではありません。心から幸せを感じる!
みなさんには、そんな恋愛をしてほしいと願っています!