一夫多妻制への憧れを口にしようものなら猛批判を浴びかねない。一方で、人類の歴史を見れば一夫多妻制の時代が長かったことは厳然たる事実だ。法やモラルに基づく判断は惜くとして、どちらが人の“本来”の姿なのか。そんな究極の問題に自分なりの“答え”を出した男性がいる。
「本妻はバリで2人の子どもと一緒に生活し、日本の自宅には第2、第3夫人が暮らしています。本妻は49歳で結婚して15年、第2夫人は40歳で同じく11、12年経つかな。第3夫人は35歳で今年5月に来たばかり。日本の法律上、重婚は認められていないので、本妻とは入籍し、第2、第3夫人は養子縁組の形をとっています」
そう話すのは、香川県高松市在住でコンサルティング会社を経営する藤田隆志氏(64)だ。これまでに4度の離婚を経験。本妻との間の2人を含めて6人の子どもがいる。過去には13人と同時交際していた時期もあるという。
「今の第3夫人と“入籍”したのをきっかけに、3人の妻以外の女性とは一切の肉体関係を断つことにしました。同時に妻たちとのセックスも変わりました。以前は、“公平にしなければ”と思って、ほぼ毎日全員とセックスしていたんですよ。1人終わったらシャワー浴びて、すぐに別の1人。もちろん薬も飲みません。でも、今はしんどくなったので、僕がエッチしたい時だけ。妻たちとは基本エッチの拒否権はないという約束を交わしています」
いくらセックス相手を減らしたといっても、64歳にして3人の伴侶を持つだけあって並外れた性力の持ち主である。
「一夫多妻がなんでできるかというと、スケベだから(笑い)。僕は女性がイキやすくなるように開発するのが好きなんです。こちらがしっかりリードして、女性のスケベさを引き出す。女性は脳で『イク』ので、意識を変えると何回でもイッてもらえるようになりますよ」
夫人になる女性とは互いに“お試し期間”を設けているという。
「まず3か月一緒に暮らしてみます。本妻と子どものいるバリにも連れて行って、妻同士がお互いにうまくやっていける感触があれば、養子縁組する。同棲しても、入籍までいかなかった女性も何人かいます」
それでも、3人の妻たちの人間関係は気になるところ。夫が“別の妻”とセックスすることに抵抗感はないのだろうか。藤田氏に寄り添う第3夫人・陽子さんが、はにかみながら答えた。
「あまりそこは考えないようにしてますね。“誰かと”というところに注目するより、彼との信頼関係が大切なので。母も“あなたに任せる”と言ってくれました」
最後に藤田氏は「世の中から理解されないのはわかっています」としつつ、こう断言した。
「不倫とか浮気がなくなることはないですよ。一夫一婦制はどこか人間の本能と矛盾しているところがあると思う。自分は世間体を気にしないので、甲斐性の範囲でやりたいようにさせてもらっています。いつ僕が亡くなっても、彼女たちと子どもが安心して老後を過ごせるだけのものは残してあげたい。そこまで考えるのが一夫多妻をやるうえでの責任であり、愛ですね」