ナンパしてきた人がタイプの人ならどうする?

▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう

ナンパしたことありますか?
昔からする人はするし、しない人はしないものです。
時代が変わってツールが変わっても本質はかわらないものだと思います。
出会い系なんてのは割と新しいものだと思ってますがどうでしょうね?
 
「逆ナン」なんていう言葉もありますし、男性から女性にお声がけさせていただくのがスタンダードなんでしょうか?
ちょっと昔の話

車で駅前を流して女性に声をかけるのが流れとして成立していたころ。
あれは今考えるとちょっと面白いです。
 
ナンパ待ちの女の子がロータリー周りにちょっとずつ離れて並んでいて(あからさまに待っているのは少なかったと思います。所在無げにウロウロしているのは「待ってんじゃね?」と判断してましたが)ナンパしたい男の子が車に乗ってグルグル回っているのですから。
傍から見るとどこの工場だよ?とツッコミたくなったんじゃないでしょうか、アレは?
一応のルールらしきものはあって
無理強いはしない。しつこくしない(但し自己基準)とか、前の車に割り込まない、一般の車は邪魔しない、なんて感じに怪しげな仁義があったような記憶があります。

盛りのついたようにうろつきまわるなんて言い方があるように、暇とたまりかねたナニカを持て余した若い者が何組もグルグル車で回っているわけです、当然トラブルはつきものの訳で。

友人から聞いた話
野郎が二人、なんとなくパッとしないねーなんて駄弁りながらロータリーでも流そうか(訳:ナンパしようぜ!)なんて言ってちょっと気怠そうに(内心ヤル気満々)何人かの女の子と車の窓越しの会話を楽しんでいた時の事です。
 
「オイコラ」(巻き舌気味)
眉毛を細く整えた目つきの悪いにーちゃんが鼻の穴を膨らませて因縁をつけてきたそうです。
前にいたのか後ろにいたのか判別しなかったそうでしたが。
前の車なら、さっき話しかけていた女の子が自分達には冷たかったのに、こっちとは楽しげに話しているのが面白くなかったのかもしれません。
 
後ろの車ならちょっと話が盛り上がってるのになかなか車に乗ってくれない女の子を相手にしている彼等に、「そろそろ退けや!邪魔なんじゃボケ!」と思ったのかもしれません。
どっちにしろ自己中心的な理由だったことは疑いようがないのでしょう。
まぁ当時の友人達もイロイロ血気盛んだったので当然睨み合いになる訳です。
 
「あ?なに因縁つけてんだ?お前?」
「は?調子にのってんじゃねーぞ?お前」
「なに?やんのかお前?」
「そっちが因縁つけてんだろ?」
「は?なに言ってんだお前」
「やんのか!」(同時)
 
というような非常に頭が悪い会話の後、沸点が異様に低い頭は「もう行くとこまで行ってしまえ!」という短絡的な回答を導き出します。
つーかどこ行くのかね?
通常ならここは車を降りて肉体言語での話し合いが持たれる訳ですが、その日は何かの弾み、多分悪ノリで「閃いた!」とか思ったんでしょう、車を降りることなく助手席に座った友人が、因縁相手の首に手を回すとにこやかに運転席に座っている友人に声を掛けました。
 
「ごー!」
ノリが良いのかバカなのか、というか両方ですがともかくとして。
車はわざわざスキール音を立てて急発進します。
 
…やったはいいがコレどーすんだ?…
 
後から聞くと二人が二人ともそう思ったらしいのですが、悪ノリしたバカがお互いに止め時を見失っていたんだと思います。
ともあれ、窓越しに会話して車を降りずにそういうことをした場合。
当然外側の人間は引きずられる事になります。
 
おとなしく車を止めれば、まぁ靴がこすれて傷だらけになるくらいで、肉体的には被害はそうそう無かったんでしょうが、なにしろ頭に血が上った上に相手に予想外の行動を取られパニック状態になったんでしょう。
 
「放せ!この野郎!」
 
相手のにーちゃんに暴れられた上にこう言われて手を放したんだそうです、バカすぎる事に。
 
「あ…」
 
異口同音につぶやいた車内に、「やっちまった…」的な空気が漂い咄嗟にバックミラーを確認します。
格闘ゲームのフィニッシュブローを喰らったキャラみたいにごろごろごろごろー!と転がって行ったにーちゃんですが、元気に立ち上がるとついてきた仲間の車に乗り込み猛然と追いかけてきたそうです。
 
「ありゃー、仲間付か」
 
仲間がいることにそこで初めて気が付くのもどうかと思いますが。
元気に追いかけてくる男に安堵する一方、厄介なドライブになった事に落胆しつつもやっぱりノリで逃げ始めます。
 
まぁ公道を車で使って追いかけっこしても信号で止まっちゃうんですが、相手ももう警戒して生身で車に近づいては来ません。
車から身を乗り出して罵声を浴びせてきます。
 
そんなこんなで30分くらい走ったでしょうか。
結局、面倒くさくなった友人達は、郊外の県営陸上競技場で肉体言語による話し合いを持ったそうです。
別の話
やっぱり昔、友人に聞いたんですが。
自宅に離れがあり、そこを与えられていたボンボンの友人宅に野郎が集まって夜中まで駄弁っていたんだそうです。
 
それで腹が減った連中は車でメシを食いに出かけようということになったのですが。
友人の持っている車って2シーターのスポーツクーペだったんですよね。
でも面倒なのでまとめて行こう、と思ったらしいです。
 
その数6人。
無理だろ。
なんで一気に行こうと思うのか。
 
とりあえず代表が買出しに行くとか、回数分けるとかする頭はないのか。
友人にそう尋ねたら「面倒臭いし暇だった」という身勝手すぎる回答をされた記憶があります。
近くのコンビニでいいんじゃ?
当時はコンビニがどんどん増えていった時代でしたが、私たちが住んでいた田舎には歩いて行ける距離に無いことのほうが多かったんです。
 
まぁ深夜にメシが食えるところもかなり少なかったですが、国道沿いにトラックの運転手向けに深夜営業している処があり、そこを目指したんだそうです。
 
どのように乗り込んだかは、そっちの趣味もないことですし詳しく聞く気にもなれなかったんですが、とりあえずトランクスペースまで一杯に使ったそうです。
 
当時あからさまに改造してある車や、やたら高級な車を若いにーちゃんが運転していると因縁つけられることが多かったんだそうです。
今はどうなんでしょうね?
まぁ隣に並んでエンジン空ぶかししたり、窓越しにガンくれるような人間が夜中に車でうろついているような時代と地域ではあったと、記憶してはいます。
 
もともとは精々低め位の車高のマニュアル車で、マフラーは正規外品だったんでちょっと大きめの排気音がするのは確かですが、まぁ定員2人の車に6人乗ってますからね。

白い2シーターのスポーツクーペ、車高が異様に低い、発進時にふかし気味になる。
車の状態的にはそうなって当然だとはいえ、まぁ調子こいたにーちゃんが夜中の国道を流してるように見えるでしょう。
案の定というかなんというか、因縁をつけられたらしいです。
 
「オイコラ」(巻き)
中略
「やんのか!」同時
 
これって喧嘩を売買して取引が同意に至ったってことなんでしょうが、商品が問題ありすぎなんじゃないでしょうか。
大体にしてお前等、腹減ってるならさっさとメシ食いに行けよ。
いちいち過剰反応気味に応戦するのもどうなの?
 
逃走本能を闘争本能に誤変換した友人の頭がどうなってるか本気で知りたいと当時でさえ思いました。
その後、このボンボンの友人は私立大学の医学部を卒業し、『社会的には』立派なお医者さんとして活躍しています。
私は絶対その病院には行きませんが。
4ドアのセダンから降りてきた相手はで3人だったそうです。

友人曰く、ニヤニヤ笑いながら人数で押し勝つつもり満々だったそうですが。
ドアを開けて運転していた友人が降り。
助手席から一人降り。
ばくっと音を立ててクーペの後部ドアが開いた処で、因縁をつけてきた相手の目が丸くなったそうです。
 
まさか倍の人数にいきなり取り囲まれるとは思ってもみなかったんでしょうね。
捨て台詞と共に去って行ったということです。
なんか「卑怯だぞ!」とか言ってらしいです。
卑怯じゃないよな?
 
友人から同意を求められたんですが、
「知るか!」
色々な意味でそう思いました。