麻美~お医者さん行ってくるよ…

え…?どうしたの?

体調が悪いんだぁ…

良くならないんだよ…

 

直人が元気のない声で呟いていた。

 

心配だからお医者さん行ってみるよ…

 

そう言い残して電話は切れた。

 

彼からの電話の後、色々と考える。

彼は昔、病気になったことがあると言っていた。

だから、体調が悪いと神経質のなるのだろう…

 

地方だと余りお医者さんがないらしく

信頼できる先生にも出会えない…と言っていた。

 

前に、直人お医者さん一緒に探そうよ…

地方で見つからなかったら、

東京に来て検査しようよ…

という私に

そうだね~~と言いていたが

彼が、乗り気ではないことが伝わってくる。

 

彼は生まれた場所、育った場所が好きらしく

その場所で主治医を探したいようだった…

 

どうしたらいいんだろう…

彼の体調悪いのは、どこか悪いのだろうか…

昔の病気と関係があるのだろうか…

私はどこまで聞いてよいのだろうか…

 

そんなことを考えていると

直人から連絡があった。

 

もしもし…麻美…

検査しないといけないみたいなんだ…

 

え?そうなの…?

 

俺も心配だから検査することにしたよ…

 

元気のない直人の声だった。

 

麻美…だから……

わかってる…まず体を治してからね。

いつでも会えるから…

 

俺…どこか悪いのかなぁ…

麻美との将来はないのかなぁ…

俺…死にたくないよ…

 

そんなこと言わないで…

大丈夫だよ…

 

なんでわかるの?

大丈夫じゃないよ…

 

直人は少し落ち着かない様子だった。

自分の体調のことが気になるのはわかる…

 

直人のキツイ言葉が耳に残る…

 

私達うまくいかないの…

いつも会おうと思うと会えなくなるのはなんで…

 

私達会ってはいけないの?

 

私はどうゆう対応をしたらいいの…

私はいない方がいいの?

 

いつか終わる恋…

このまま連絡を取るのやめようか…