私は霊視のアドバイスの意味を、ほんの少しだけ理解し始めました。

私には人に対しての思いやりが欠けた所がある。

ごくごく親しい友達には、何となく注意された事があった事を思い出しました。
「ポーちゃんて割と無神経な所があるよね…」
「悪気がないから許せるんだけどね…」
「気に入らない事があるとちょっと態度に出るよね」

友達の多くはそんな私を大目に見てくれる。
ありがたい事に、それを差し引いても私を好きでいてくれているのです。
でもそれは、さすがの私も友達には欠点の部分を無意識に強く出さない事も大いにある。

問題は身内にそれを指摘される時。
親は私が感情的になる時や自分勝手な行動を強く非難します。
それと同じレベルで旦那は私に不満をぶつけ、ストレートに攻撃して来るのです。
親に叱られるのは何十年も経験しているので慣れていますが、旦那に攻撃されると私は感情的になり、反射的に歯向かってしまうのです。

ここだけは不思議な話ですが、私を霊視した友人のお母さんは、私の人となりをほとんど知らない状態でそれを言い当てたのです。

そして先日、同居する事になった義母と旦那が言い争っている会話の内容を聞きました。
義母は認知症です。

なんとテーマは私の生活態度の問題で、何かのきっかけで機嫌を損ねた義母が、私の悪口をある事ない事(ほとんどない事)をあげ連ねて旦那を責めていたのです。
旦那は私に応戦する形で義母を鮮やかに論破していました。

そもそも義母の言っている事が無茶苦茶なので、旦那は普通に反論しているわけですが、口調は淡々と冷たい感じになっています。

私が聞いていてハッとなったのは、その度に義母が口にする言葉が、以前、私が旦那と喧嘩して反論する時と同じ言葉がたくさん出て来る事でした。
「それが常識と言うもんやろ」
「冷たい言い方をするなあ。それが親に向かって言う言葉か」
「あんたに面倒見て貰うんは嫌や」

言い返せなくなったら論点をずらして感情的になり憎たらしい事ばかり言う。
しかも自分勝手な内容。
旦那はいつもの調子で理詰めで義母をたしなめる言葉だけを口にする。
私との喧嘩と全く同じ口調、全く同じ言葉で!

結局、義母の自分勝手な発言は認知症が言わせている物なので、旦那も私との時ほど責め立てたり追い詰めたりする事はなく、最後は親子の情で優しい言葉をかけて言い争いを終了させました。

私は旦那が自分を庇ってくれたありがたさよりも、自分と旦那の話し合いも客観的に見聞きすればこれと同じだったんだと気付きショックを受けました。
まあ、認知症のデタラメよりは多少マシだったかもしれませんが、私も自分が攻撃された事の反論に懸命になって、相手が本当に言いたい事を理解しようとしなかったのです。

この時、私ははっきりとあの霊視のアドバイスの意味がわかりました。

旦那はどんなに冷たい言い方をしたとしても、私を自分が思う正しい方向に導こうとしているに過ぎないのです。
確かに言葉は冷たい。方向性も常識を欠くような事もある。
酷い言い方、人にダメージを与える攻撃的な言い方だったりします。
それは、霊視アドバイスにあった「特にあなたのご主人は大変大切に育てられて持ち上げられて来た人です。」と言う所に該当します。

旦那は自分が優秀なのでいつも上から目線なのです。
これは彼の本質なので彼と一緒に居たい人は「こう言う人だ」と認識するしかないのです。

そして「常識」なんて世間の多くが合理的に考えた単なる決め事。
自分達に相応しいやり方やイレギュラーな常識が存在したっていいんです。
「常識がこうだからこれ以外は間違い」と言う考えこそ間違いなのです。

皆さんも復縁活動の中で迷い悩んで霊視や占いに頼る人もいると思います。
「占いはいい事だけを信じて悪い事は信じない」と言う人もいると思います。
でも、それではダメなのです。

そもそも占いや霊視が本物かどうかにもよりますが、悪い事を言われた時こそ聞く耳を持ってそれを忠告とする。

私は霊視をしてくれた友人のお母さんに深く感謝しています。
「やっとお母さんの言う事がわかったよ!」と、友人に話すと「内容は良くわからんけど、お母さんに見て貰った人はみんなそう言うねん」と言う答えが返って来ました。

人生、勉強する事は尽きませんね。