「自分の悪い所を反省する」
これは私が復縁活動に置いて何度も「ムダです」と豪語する事柄です。
さて、本当に自分の悪い所を反省するのは悪い事なのでしょうか?

自分の悪い所を反省して改善する。
実はこの努力は復縁するしないに関係なく、常にしておかなければなりません。
ただ、復縁希望者はこの努力を復縁の為にしか注ごうとしないのです。

例えばどこかの復縁サイトで…

復縁をしたいのなら自分が悪い所を反省して直す努力をしなければなりません
自分が変わらなければ相手の気持ちは変わらない

…と言う文章を見たら…

そうか、今まで行き詰まっていたのはそう言う事だったのだ!
自分が悪い所を反省して変わる努力をすれば復縁できるようなるんだ!

そう思って頑張る事を誓う。
努力の交換条件に「復縁」と言う美味しい餌があるから頑張るのです。
でも、そんな上っ面の頑張りで、自分の致命的な欠点を直す事ができるでしょうか?
時々、誓っただけで直った気分になり、「早く変わった自分を相手に見て欲しい」と焦る人までいます。

復縁希望者は一刻も早く今の状況を脱して復縁したいのです。
「明日から変わろう」と思います。
そうしなければ、別れた相手が他の人と親密になってしまう可能性があるからです。
そして、この苦しい片思い状態から一刻も早く抜け出したい、そう言う思いがあるからです。

今すぐに一刻も早く自分の欠点を克服したい。
気持ちはわかりますが、致命的な欠点を直すと言うのは人生賭けてのプロジェクト。
それを「時間がない」と、急いで雑に努力したってなし得るはずがないのです。

そもそも、自分の欠点を正しく理解しているかどうかも疑問。
きちんと自覚していれば人に迷惑をかけたり、関係を切られたりする事はありません。
でも、どうやってそれ自覚するのか?
思いのほか、自分自身は自分の事は見えていないものなのです。
勝手に「私のこんな所がダメなんだ」と思う所が、他の人の意見とは食い違う所もあります。

また、復縁希望者は別れた相手に言われた事だけを鵜呑みにして「そこさえ直せば別れる事はなかったのだ」と妄信的に考えます。
例えば、ある女性が別れ際に「お前は嫉妬深くてウザイんだよ!」
などと言われたとします。

嫉妬深くて彼からウザがられて振られた。

と言う事で頭がいっぱいになり、自分から彼に接する時の嫉妬深さを取り除く事に専念します。
「こう言う時はこうすればいい」
「こう言う場合はこう言えばいい」
頭の中でシミュレートする事は彼とのシチュエーションばかりに集中します。

実はそう言う事ではない。
それでは根本の欠点を克服する事にはならないのです。

私が「自分の悪い所を反省する事はムダ」というのは、こう言う事なのです。
偏った努力ならしない方がマシというものです。

復縁希望者はなかなかリアルの人には復縁相談をしません。
なぜなら、ほとんどの場合は別れを勧められるからです。
でも、あなたの事はあなたと直接接している人が一番良くわかっています。
復縁はやめた方がいい、と言うアドバイスが複数の人から出て来る時はきっとそれが一番正しい道なのです。

自分がしたくないと思うアドバスには耳を貸そうとしない。

これこそ、あなたの本当の欠点の原点なのです。
認める事から始めなければなりません。
嫉妬深さや思いやりに欠けると言う具体的な欠点は二の次です。
人の意見を素直に受け入れない。
このあなたの頑固さが、円滑な人間関係を阻む要因なのです。

「受け入れる心」はとても大切な事。
少々嫉妬深い人や思いやりに欠ける人も最終的に「相手を受け入れる心」を持っていれば、自分の周りから友人や味方をなくす事は少ないと思います。

復縁希望者には復縁に対する執念を持っている人がいます。
その心理の中には…
「別れを決めた相手を許せない」
「別れに至った自分を許せない」
「別れてしまった今の状況が許せない」
許せない事だらけ、受け入れられる心がないのです。
相手と復縁する事以外は絶対に受け付けず、復縁できなければ一生ひとりでも構わないなどと思う人もいたりします。
でもそこにその人の本当の幸せはあるのでしょうか?

一方、受け入れられる心を持ちながら復縁活動が出来る人は、復縁もしやすいし別の幸せも見つけやすい。
相手を許し、自分を許し、今の状況も受け入れます。

そうすると色んな事が見えてくる。
なぜ、相手が自分の元を去っていったのか?
この疑問が湧いた時、本気で追いかける気がなくなってしまう時があります。
それは、相手の心を本当に理解している事になるのです。
本気で追いかける前に、自分がしなくてはならない事がたくさんある事にも気付くのです。

相手の心を理解しない事には復縁などできるはずがない。
だから自分の復縁を成就する為だけの努力なんて意味がないのです。
たまたまラッキーで復縁が成功しても、長く続かなかったりします。

私も長い間、旦那の事が理解できていませんでした。
喧嘩した時は、彼の非常識を憎む事しかしませんでした。
今でも完璧にわかっているわけではありませんが、彼が何を思って私に攻撃してくるかを徐々に悟り、それを無条件で受け入れる事に成功しています。

理屈ではないのです。どんなに不本意でも許すか許さないかの二者択一のみなのです。

受け入れ難い事を受け入れた時、あなたはちょっぴり変わる事ができると思います。
相手の心が完全に離れる前にそれが出来た人が、復縁に成功する大きな可能性を秘めています。