復縁に限ったことじゃないですが、ネットの悩み相談で、自分のパートナーや周りの人の愚痴をよく見かけます。

・彼が全く連絡をくれない
・旦那の信じられない行動を聞いて下さい
・上司からこんな仕打ちを受けています
・姑がこんな嫌味を言う

そもそもなぜ、こんな相談をするのでしょうか?
そして、どうして欲しいのでしょうか?

相談者が求めているのはこの二つです。
・自分の意見に同意して一緒に相手を悪く言って欲しい
・相手を懲らしめて改心させたい

まず、「自分の意見に共感してもらいたい」
それはいざこざを起こしている人の感覚が異常で、自分は正常であると認めて欲しいと言う事。
だから、前後に自分が相手に何を言ったか?とか、どう言う経緯があってそこに至ったか?と言う都合の悪い部分は省いて、急に相手が自分に攻撃したかのように書いている部分がほとんどです。

みんなに自分を肯定してもらいたい。
相手が悪くて自分が悪くないと認識して欲しい。
この二つの心理が働いている上での事なのに、書き込みを見た人は見事に引っかかり、同調して相談者に同調して相手をボロクソに書き込みます。

相談者は途中までは嬉々として悪口を眺めてお礼のコメントをしますが、炎上して「そんな相手とは別れろ」「どうして別れないのか?」「そんな職場はやめろ」など、元も子もない回答が出てくると

「ありがとうございました。別れる気はないのでじっくり話し合おうと思います」

のような文章で締めます。
自分の悪口に同調してもらって、相手への反骨心が充分に高まったところで、何をじっくり話し合うつもりなんでしょうか?
ほとんどの場合、こんな気持ちでじっくり話し合えば火に油を注ぐ結果になると思います。


もう一つは「相手を改心させて自分が納得できるように行動させたい」
この良い方法を知りたいのです。

しかし、こう場合に限って、親切なアドバイスに対して「それはやってみたんですがダメ」とか「それはできないんです」など、できない理由を連ねたりすることは少なくない。
つまり、自分が気持ち良くできる努力しかする気がない、と言う事なのかもしれませんね。

まとめると、愚痴のような相談をする人の心理はこうなります。
・相手の間違っている行動や言動を、正しい感覚を持ったこの私が、正常だと思えるように矯正したい。但し自分は被害者なので、なるべく嫌な思いをしない方法で相手を懲らしめてやりたい。

…とまあ、こんなところでしょうか?

やっと話が復縁に戻りますが、これって復縁希望の心理にも少し似ています。

・相手の気持ちを変えたい
・復縁に直結する努力以外はしたくない。

相手の気持ちを変えようなんて催眠術師でもない限り、急にできるはずないのです。
自分の気持ちも変える事が出来ない人に、どうして人の気持ちが変えられるでしょう?
いつまでも「何が何でも絶対復縁したい!」と自分の気持ちを変えずに持ち続けている人に相手の気持ちなんて変えられません。

「復縁のチャンス」と言うの勘違いしている人もいます。

別れを告げられた。
復縁したいけど、とにかく連絡したいのを我慢していると、相手の方が気になって私に連絡をくれた。

復縁サイトにはよくこう言う事例を成功事例として掲載しています。
しかし、こう言う直接的な「相手からのアプローチ」ばかりに気を取られ、それだけを期待しているようでは、可能性は限りなく低くなります。
相手に嫌われて連絡を断たれている人が、このような経緯を辿る事は、残念ながらほとんどあり得ないからです。

相手が心変わりして連絡してくる。
もちろん、そんな事がないことはありません。
でも、そんな極端から極端に走る感情を持つ人との関係など、所詮、脆いものがある事も忘れてはいけません。

人の縁なんてどこで繋がってるかわかりません。
あなたの普段の行動は、誰がどこで見ているかわからない。
あなたの今の人間関係がどこで復縁したい相手に繋がってるかもわからない場合があるのです。
関係ないところで今までとは違う形で別れたパートナーと再開を果たし、繋がることもあるかもしれません。
それだって紛れもない「復縁の可能性」なのです。

復縁は恋人としてではなく、もしかしたら仕事仲間、知り合いの友達、様々な形があります。
自分の中に拘りがありすぎると、縁自体を拒否してしまう事になります。

復縁は無理に頑張ってやるものではありませんが、普段から頑張ってる人には必ず素敵な縁が繋がるものなのです。

そして、いつも何かトラブルが起こる度に、全てを相手のせいにしている人、相手の悪い部分を無視して許せない人は、どんどん縁を切って行く事になるのです。

たとえ相手が悪かったとしても、それを自分を正当化する材料にしてはいけません。
その相手に対して自分がどう接するかを考えて行動するのです。
相手が大切にしたい人かそうでないかで態度や考え方を変えれば良いのです。

と言うことを考えると、結局、自分が別れる気のない彼や彼女、ご主人ならば「あの人が悪くて自分が正しい」と言う考えは捨てなければならないと言うことです。
相手の考え方を変えるのではなく、自分が相手を否定しなくていい心の位置に立たなくてはいけないのです。

同じように復縁したい相手ならば、相手の気持ちを変えるのではなく、相手の「あなたとは会いたくない」と言う気持ちを素直に受け入れる自分にならなければならないと言うことです。
そのことが悲しいとか苦しいとか思っている間は、あなたは相手の気持ちを受け入れていない事になるのです。
別れているんだから当たり前の事と本当に思えればちょっぴり胸が痛む事はあっても、悲しい事も苦しい事もありません。

相手に気持ちを受け入れると言うことは、自分の気持ちに妥協がなくてはできることではありません。
妥協と言うのは人を許す心だと言うことを忘れない事ですね。