復縁希望者が陥りがちな考え方。
「自分に正直になる」

相手に拒否されて別れに至った。
忘れなきゃいけない、好きになっちゃいけない。
そう考えると苦しい。生きる気力もなくなる…。

そして、少し時間が経って、色んな復縁希望者の書き込みを見て気が付く。

…なんだ…。
無理に忘れなくてもいいんだ…。
嫌いにならなくてもいいんだ…。
好きなものは好き。
自分に正直にいかなくっちゃ!!

………。。。。

「私は自分に正直にやっていく」
うーん。どうなんでしょう、この考え方。
素直な自分でいたい、と言うのなら良い意味っぽいですが…。
それは「自分が好きな様に欲望のままに動く」と言う事にも通じます。
あなたはどう言う意味で「自分に正直になる」と言っているのですか? 

好きだと言う気持ちを抑えるのは不自然。
自分の気持ちにブレーキをかけるのは間違っている。
本当にそうですか????

そこを肯定してしまったら、思いを抑えられなくなってしまいます。
思いを押さえられなくなると、結局ストーカーのような気持ちが芽生えてしまいがちなのです。
律するべき所は律する。
増幅させてはいけない感情と言うのがあるのです。

復縁希望者は極端から極端に走ります。
「好きになっちゃいけないんだから嫌いになる!」
↑そもそもこの考え方がおかしい。
そうじゃないんです。

「好き」と言う気持ちを消すのに「嫌い」という偽の気持ちを起こさせる事はないのです。
よく「彼の事を嫌いになろうと努力した」と言うのを見かけます。
しかし、どうしてそんな馬鹿な思いに走ろうとするのでしょうか?

「嫌い」になるのではなく「好き」な気持ちを止めればいいのです。
わざと変な不自然な方向に持っていって、その考えがおかしいと気付いた途端、元の「欲望を押さえない」と言う方向にわざわざ戻る。
自分の思いを押さえられない言い訳にするつもりのようです。

そんな事ではなく、思いを消してしまう努力をするべきなのです。
もう、その人の事は考えないようにする。
↑これが一番良いのです。他の感情で打ち消そうとするから不自然で自分らしくなくなるのです。

溢れる思いを止めるのはとても難しい。
ついつい考えてしまう事を消すのは難しい。
でもその難しい事をやってのけないと、あなたに次の幸せはないのです。

もし再び縁ができた時に、その相手の事を考えたら良いのです。
縁が切れた今、その人の事ばかり考え続けているから苦しいのです。

例えば、アル中の人がお酒をやめなければならない時、自分に正直になってしまったらどうするのでしょうか?
無理に酒をやめる必要はない。自分の思いに正直に生きてみよう!
さあ、大変です!
自分の気持ちに正直に、大好きなお酒をどんどんのでしまいましょう!!
…てな事になりませんか???

お酒を遠ざける生活をする。お酒を飲まなくても充実した生活を送れるようにする。
これが正しい対処法なのです。
失恋だって同じ。

逃がした魚の大きさばかりを思ったって、取り返しがつきません。
妄想の中で思い続けていると魚の大きさはますます膨らみ、諦めがつかなくなってしまいます。
もう、手に入らない物は一旦諦めて追うのをやめるべきなのです。

「諦めたらそこでおしまい」
こう言うフレーズで復縁業者は復縁希望者を煽ります。
しかし、諦めても諦めなくてもすでに「おしまい」なのです。
お別れした時点で「おしまい」。これは間違いない。
しかし、復縁希望を捨てなければ終わってないような錯覚に陥ります。
それは「錯覚」でしかないのです。

恋愛が終わったのなら幕は降ろさなくてはなりません。

幕が再び開くか開かないかは、あなたが決める事ではない。
あなたが開けようと努力する物でもない。
無理矢理幕を開けたって、舞台にあなたひとりが立っているのでは話になりません。
永遠の一人芝居を続けますか?

あなたは再び幕が開いた時に今度こそ幸せに自由に振る舞えるように稽古するのです。
相手役は変わってるかもしれません。
しかし、相手役が誰であろうと、あなたが一流の俳優・女優になっていれば素晴らしい舞台を踏む事ができると思います。
ひとりしかいない舞台の幕を開けたって虚しいだけ。

恋愛の舞台でない所で稽古しましょう。
色んな人の出会い、縁を大切に、今度はなくして辛い目に遭わないように人との接し方を学びましょう。

それが次の恋愛の舞台を大成功に収める秘訣ではないでしょうか?