復縁を願う人は無料の占いをこの上なく信じます。
復縁系グルっぽにあるのが「この画像を携帯の待ち受けにすると復縁できる」と言うもの。
その画像は何て事のない風景や不思議なイラストや宇宙などの画像。

復縁願望に取り付かれている人は、死んでも復縁に失敗したくありません。
努力も縁も運も万全にしておきたいのでしょう。
些細な事でも復縁の為のパワーに加えたいのでしょう。
無料で貰える画像くらいは貪欲に貰っておきたいのでしょう。
ただし無料ならば、です。

ところが、お金を払うとなると途端に渋ります。
「○○先生の占いは当たりますか?当たった人はどんな感じだったか教えて下さい」
どうしてそんな事を聞くのか?
断言するが、100発100中の占いなんて絶対ない!
それが前提で占いをしたい人がお金を払って占ってもらったらいいはず。

私は占いはショーの一種だと思っています。
占う相手に夢を見せる事もあるし、背中を押して新しい人生を歩ませる事もある。
その占いが当たろうが外れようが、お客さんに前向きな気持ちを与えなければなりません。
いくら占いが当たっていても客を絶望の淵に突き落として帰すのは良い占い師とは言えません。
占い料は、人生を前向きに考え時には人生をガラっと変えるきっかけを作ってもらう料金だと私は考えています。

ところが、復縁希望者は占いで復縁活動の計画を立てようとします。
良い占いは信じて悪い占いは信じない。
だから悪い事を言う占い師や、未来を正確に言い当てる事のできない占い師にびた一文払いたくない。

これは復縁マニュアル購入の心理にも同じ事が言えます。
いつかこのブログで復縁マニュアルを無茶苦茶にこき下ろした事もあるのですのですが、復縁マニュアルを買ってしまう人より「○○先生の復縁マニュアルを購入した人はいますか?復縁できましたか?」と、他人に質問する人の方が私は「やれやれ」って思います。

復縁、復縁、と言う割には少しのリスクも負いたくない、ってところでしょう。
危ない橋は人に渡ってもらって大丈夫なら自分も渡ろうと言う腹です。

私は最初、そんな事を言う復縁希望者は貧乏でケチなだけなだけなんだと思っていました。
でも、違うんです。
必ず復縁が成し遂げられる保証があればお金で買うつもりはあるのです。
ただ、騙されたり損をしたりしたくない。少しのリスクも負いたくない。
他人はいいけど、自分だけは得だけしたい。
そう言う考え方はお金だけではなく、自分の心の問題や努力にも現れます。
そもそも、そう言う考え方だから復縁を一方的に望まなければならないような失恋をするのです。

もの事って自分の思い通りに運ばない事もあります。
それを知る事も大切な事のはずなのに「絶対失敗しない復縁法」に拘っていては心の成長は訪れないと思います。
成功する事よりも、成功を遂げられなかった時にどう道筋を変えて努力を継続する事ができるかが大切だと思います。

もちろん、復縁が成し遂げられたら良いですが、成し遂げられなかった為にそれ以上の結果を得る事だってできる事を忘れないで欲しいですね。