付き合っている人とよく喧嘩する、我儘をついつい言ってしまう。
相手との距離感が測れない人がいます。
それは、恋人や配偶者が他人である事をすっかり忘れているのです。

普通の恋愛関係なら、同性の友達くらいの距離感を意識してちょうどいいかと思います。

例えば女性ならば、友達と喧嘩して泣きわめく事は滅多にないのに、彼氏にはそうする人がいます。
また、友達を誘って断られた時、その理由を深く追求しないのに彼氏にはそうする人がいます。
友達の所にお泊まりする時は、ある程度気を使うのに彼氏の所に泊まる時には第二の自宅のように振る舞う人、そして友達と簡単に同居しないのに彼氏とはすぐ同棲してしまう人。

同性の友達と同居って難しいですよね?
でも、恋人と同棲するのだって同じくらい難しいんです。
そう感じないのはあなたの錯覚。
恋愛関係ならかなりだらしなくてもいいし、一緒に居て楽だからと考えていませんか?
それはあなたが厚かましいやつだからそう錯覚しているだけです。

結婚している人も同様。
こちらは配偶者の距離感として「兄弟といとこの中間」くらいの距離感がいいと思います。
いとこと疎遠な人もいるのでピンと来ないかもしれませんが、一番親しい親戚くらいをイメージして下さい。
その人にギリギリ許してもらえる失礼な行為なら配偶者に許されるでしょう。
実際はもっとボロクソに配偶者を扱っている人が多いと思います。

でも、血の繋がりって意外に強いもの。
かなりの裏切りも家族なら許されますが、親戚はそうもいきません。
ましてや多くの人は、配偶者と親戚ほどの血の繋がりすらありません。
薄っぺらい紙切れ一枚の関係なのです。いつ裏切られてもおかしくない状況です。
よくも失礼な言葉が吐けると思います。すごく恐いですね。
少しは遠慮したい所です。でも、それ加減がなかなか分かりません。

夫婦は二人でひとつではありません。
夫婦は一人ずつです。一人ずつ別の人生を歩んでいます。
死ぬ時も別、考え方も別、永遠に解り合えない事もたくさんあるはず。

復縁希望者は特にそうです。
相手に遠慮しまくってちょうど良い。今は相手の心に飛び込む資格もないのです。
しつこいメールや電話は相手に失礼な上に、みっともない事この上ないのです。
「復縁する時は距離感を保ちましょう」と言うセオリーは間違ってはいません。
当たり前過ぎてセオリーになってないだけです。

復縁活動で連絡を我慢する理由は、押してダメなら引いてみろとか、相手に追わせるようにするためなど、そんなくだらない事ではありません。

他の誰にもやらない事を、恋人に対してもするなと言う事なのです。

あなたは上手に距離感を保っていますか?