母の性格上、本棚に綺麗に整理して本が並べられてこそいないが、実家には溢れんばかりの本がある。
25年以上実家にいた私でもまだ手にしたことのない本がたくさんある。
その多くは歴史物と、推理サスペンス、現代文学だ。
読書感想文を書くように指定された本は、わざわざ書店や図書館に行くまでもなく家に揃っていた。
実家に帰ると、
私は必ず1冊本を持ち帰る。
珍しく赤川次郎の本を持ち帰った。
実は恥ずかしながらはじめての赤川次郎さんだった。
「回送電車」を読み終えて、涙が出た。
なんだろう、この温かく刹那的な感情は。
きっと私が英語を流暢に話せるようになったとしても、表現しきれないだろう。
赤川次郎さんの物語をもっと読みたくなった。